くまにち メディカルインタビュー
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神経内科治療最前線 脳卒中

2009/6/6掲載
 
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危険因子を取り除けば、予防も可能
 
医療法人社団 知新会 西村内科脳神経外科病院
西村 誠一郎氏
突然倒れたり、体が麻痺してしまうこともある脳卒中。日本人の死因の第3位でもある怖い病気です。そこで原因と対策について聞きました。

 ■年配の方を中心に、脳卒中を心配される方が多いそうですね。
 はい、受診される方の中でも、かなりの割合で脳卒中を心配されています。というのも、脳卒中は突然起こるため、予知できない、予防できないと思われているからです。しかし、脳卒中の原因となる病気や体質などの危険因子は事前に分かります。ですから検査により危険因子の有無を判断し、それを取り除くことで脳卒中を予防することは可能です。今後は、「脳卒中が起こってから治療」ではなく、早めの検査、治療を行う「脳卒中予知外来」が必要とされます。

 ■危険因子として考えられるものは何ですか?
 高血圧、糖尿病、脂質異常(高コレステロール)などが知られています。中でも、高血圧が一番の原因で、脳出血や脳梗塞を引き起こします。糖尿病や脂質異常を合併すれば、危険度はどんどん高まります。しかし、いずれの病気も治療可能で、動脈硬化のない無症状の時期から食事療法や内服治療を始めることが大切です。また、心房細動など不整脈、多血症も危険因子と考え、治療しなければなりません。これから暑くなる時期は、特に水分不足で血液が濃くなり、固まりやすくなります。こまめに水分補給をし、バランスのとれた食事に気をつけることが大事です。

 ■すでに動脈硬化が進行している場合はどうなりますか?
 急を要する状態です。すぐに、病院で検査を受け、治療を行う必要があります。動脈硬化の自覚症状としては、立ちくらみ(特にアルコールを飲んだ時)、右手と左手の脈の強さが異なる、しばらく歩くと足が痛かったり、しびれて動かなくなったりし、数分すると良くなるなどがあります。また、手や足の短時間の麻痺が出て、数分から数時間で良くなる一過性脳虚血発作と呼ばれる症状もあり、この後には、高い頻度で脳梗塞が起こります。

 ■検査や治療はどのように行いますか?
 首の血管の超音波検査(エコー)や、脳や脳血管のMRI検査をします。検査により、つまりかかった血管や血管内のゴミ(プラーク)を探し、程度に応じて薬剤を投与します。投薬治療が難しい場合、外科処置を行うこともあります。また、検査することによって、脳の異常だけでなく、腰椎や頸椎の病気や、手足の血管のつまりが見つかることもあります。気になる症状がある方は、早めに受診しましょう。



 
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