くまにち メディカルインタビュー
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神経内科治療最前線 めまい、ふらつき

2009/5/2掲載
 
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放置すれば重大な病気の恐れも
 
医療法人社団 知新会 西村内科脳神経外科病院 院長
吉本 幸生氏
軽い立ちくらみを感じることはありませんか? その多くは大事に至りませんが、中には放っておくと重大な病気につながる恐れもあるそうです。詳しくお話を聞きました。

 ■めまいやふらつきの中でも、重大な病気につながる場合があるそうですね。
 はい、聴神経(ちょうしんけい)腫瘍という腫瘍の一種と、小脳の脳卒中が考えられます。

 ■「聴神経腫瘍」とは?
 脳と耳の間にある聴神経から発生する脳腫瘍の一種です。ほとんどが良性ですので、脳以外の臓器に転移することはありません。また急激に大きくなることもないのですが、徐々に成長し大きくなった腫瘍が脳を圧迫し、歩行障害、意識障害を起こしたり、生命にかかわる場合があります。症状はめまいやふらつきをはじめ、聴力低下(電話や人ごみでの会話が聞き取りにくい)、耳鳴りなどから始まります。腫瘍が大きくなると顔面神経が圧迫され、目のあたりがピクピクしたり、顔面が麻痺したり、味覚に異常が出たりします。小脳が圧迫されると、まっすぐに歩行できないこともあります。

 ■「小脳の脳卒中」について教えて下さい。
 小脳は運動や体のバランスをつかさどる場所で、そこでの出血や梗塞が、めまいやふらつき、吐き気、歩行障害などを起こします。症状が通常のめまいと似ており、CTで検出できないことから、すぐに正確な診断がつきにくい場合があります。しかも小脳の脳卒中は麻痺が起こらないため、耳鼻科を受診する方が多いようです。通常のめまいでないと診断されたら、すぐに脳の専門医を受診しましょう。軽いめまいやふらつきなら日常生活に支障はありませんが、放置すると大きな出血や梗塞につながる可能性もあります。重大な病気のシグナルと考え、早めに対処することが大切ですね。

 ■早期発見する方法は?
 どちらもMRI検査で早期発見が可能です。

 ■治療はどのように行いますか?
 聴神経腫瘍は、開頭手術、ガンマナイフ(放射線治療)での治療をおすすめします。しかし、ごく小さな腫瘍や高齢者の場合、経過を観察することもあります。脳卒中は再発予防が大切ですから、生活習慣改善の指導、高血圧などの危険因子の除去を行います。さらに脳梗塞には、血液をサラサラにし、循環を良くする薬を使います。いずれの場合も早期に発見することで、高度な障害や寝たきりを予防することができます。単なるめまい、ふらつきと油断せず、まずは専門医で受診しましょう。



 
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