くまにち メディカルインタビュー
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大腸・肛門科最前線 痔核の手術

2009/4/18掲載
 
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痔核の手術は連休利用の短期入院で
 
高野病院 肛門科医長
高野 正太氏
日本大腸肛門病学会認定
大腸肛門病専門医
痔の病気で「治療が痛そう」「入院が長い」「恥ずかしい」などの思い込みは、過去の情報によるものが多いのだとか。現在ではさまざまな治療法が選択できるようになり、痛みや治療期間も軽減されてきています。

 ■最近、受診に対する患者さんの意識が変わってきたと聞きます。
 以前は治療に対する抵抗感や不安から受診が遅れることも多々ありました。最近は各種メディアで医療情報が得られ、早期発見・早期治療の啓発も行われているためか、早めに受診される方が増えてきましたね。ただ、患者さんには働き盛りの世代が多く、仕事や子育てなどの忙しさから治療が先延ばしになったりするようです。

 ■短期の治療もあるそうですが。
 痔の種類や症状によって異なりますが、注射で痔を固める硬化療法、血の固まりを取り除く血栓除去、ウミを出す切開排膿(のう)などは、日帰りから1泊程度の入院で済みます。最近では、痔核をALTA(アルタ)という注射液で固める治療法があり、3泊4日程度の入院です。しかし、治療期間の短さばかりを優先すると再発に悩まされる例があり、根治手術をした方がよい場合もあります。

 ■痔核の根治手術について教えて下さい。
 腰椎麻酔をして本格的な切除手術を行います。以前は術後の痛みや入院期間が長いことが難点でしたが、痛みは鎮痛剤でコントロールでき入院も10日程度に短縮しています。仮に連休や休暇の直前に入院・手術すれば休み明けには職場復帰できます。裂肛や軽度の痔瘻(ろう)も、同程度の入院日数です。術後は2〜3週間に一度、2回くらいの通院で済むケースがほとんどです。



 
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