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歯科治療最前線 ジルコニア・インプラント

2009/4/11掲載
 
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体にやさしく自然な美しさの新素材
 
フロンティア歯科医院
高橋伸児氏
ピアスなどアクセサリーにかぶれやすい金属アレルギー。実は歯科治療の金属でも起こるそうです。メタルフリーで自然な美しさと強度に優れる新素材、ジルコニア・インプラントについて聞きました。

 ■ジルコニア・インプラントとは。
 ジルコニアは、金属アレルギーや金属の使用による審美的問題を解決する体にやさしい新たな素材として注目されています。ジルコニア・インプラントは、世界で約1万5000本が応用臨床されており、研究結果、臨床結果ともチタン・インプラントと変わりありません。

 ■チタンとの違いは何ですか?
 現在、インプラントの素材はチタンが主流で金属アレルギーの患者さんにも、ほぼ良好な結果を得ています。ただ、まれにチタンでアレルギーが起こる例もあり、インプラント治療を受けられない患者さんがいます。また、ほかの金属に過敏に反応する方はチタン・アレルギーの可能性が高くなったり、治療後に体質変化することもあります。ジルコニアは歯肉に対してチタン以上に親和性があり、きちんと骨結合し、透明感のある自然で美しい白い歯を再現するなどの長所があります。

 ■治療上の注意点はありますか。
 インプラントする部位の骨が不足している場合は、骨移植とインプラント手術を同時には行えません。また、従来の方法より少し費用も高くなります。しかし、チタンやほかの金属アレルギーでインプラントを諦めていた方や金属に抵抗があった方にとって、ジルコニア・インプラントは今後、治療の選択肢の一つとして必要になると考えられます。なお、これからの歯科治療では、前もって金属アレルギーのパッチテストを受けられることをお勧めします。



 
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