くまにち メディカルインタビュー
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肛門科最前線 痔の治療

2005/4/23掲載
 
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「痛みを軽減、最新の日帰り治療」
 
たしろクリニック院長
田代 和弘氏
痔の病気の人が最も気にするのは、治療や手術の際の痛み。加えて、「術後も痛むのでは」「入院期間もかかるし…」との不安から、受診も遅れがちになるといいます。治療の痛みを軽減し、入院せずに済む治療法について聞きました。

 ■患者さんに多い質問は何ですか。
 やはり痛みに関することです。確かに、従来の痔核手術は苦痛を伴うこともありましたが、局部麻酔や静脈麻酔、仙骨麻酔を用いたり、根治手術では腰椎麻酔をすることで、ほとんど痛みを感じなくて済みます。

 ■痛みが少ない治療法とは?
 メスを使わず、イタリアで開発された医療器具で行う「PPH」という治療法です。この器具は、痛覚がない腸内で切除と縫合の両方の作業ができるため、術中はもちろん術後も痛みが少なく、傷跡も残りません。手術は30分から1時間で済み、ほとんどが日帰り手術ですから、その日のうちに帰れます。

 ■術後の経過や注意点は?
 術後3日間は通院し、その後は定期的に2、3回の診察を受けて、約1カ月で治療が終わります。手術の翌日からシャワー浴ができ、痛みも早く治まるため、中には2週間ほどで通院をやめる方もあります。しかし、直後は重労働や激しい運動、アルコールなどの刺激物を控え、自宅で安静にしなければなりません。

 ■痔は中年男性の病気とのイメージがありましたが。
 性別には関係なく、最近は若い女性の患者さんも増えてきました。日ごろから便秘や下痢をしないよう注意し、長時間、便器に座らないことが大事です。自覚症状がなかったり、大腸ガンが潜んでいる場合もあるので、専門医による定期的な診察や大腸検査をお勧めします。



 
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