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歯科治療最前線 ジルコニア・インプラント

2009/3/20掲載
 
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体にやさしい新素材インプラント
 
フロンティア歯科医院
高橋伸児氏
ピアスなどアクセサリーにかぶれやすい金属アレルギー。実は歯科治療の金属でも起こるそうです。メタルフリーで自然な美しさと強度に優れる新素材、ジルコニア・インプラントについて聞きました。

 ■ジルコニア・インプラントとは?
 ジルコニアは、金属アレルギーや金属の使用による審美的問題を解決する、体にやさしい新たな素材として注目されています。ジルコニア・インプラントとはこのジルコニアを素材とするインプラントで、世界で約1万5千本が臨床応用されていて、研究結果、臨床結果ともチタン・インプラントと変わりありません。

 ■チタンとの違いを教えてください。
 現在、インプラントの素材はチタンが主流で、金属アレルギーの患者さんにもおおむね良好な結果を得ています。しかし、まれにチタンでアレルギーが起こるとの報告もあり、インプラント治療を受けられない患者さんがいます。また、ほかの金属に過敏に反応する方はチタン・アレルギーの可能性が高くなったり、治療後に体質変化したりすることもあります。ジルコニアは歯肉に対してチタン以上に親和性があり、きちんと骨結合し、透明感のある自然で美しい白い歯を再現するなどの長所があります。

 ■治療上の注意点はありますか?
 インプラントする部位の骨が不足しているケースでは、骨移植とインプラント手術を同時にすることができません。また、従来の方法より少し費用も高くなります。しかし、チタン・アレルギーまたは金属アレルギーでインプラントをあきらめていた方や、金属に抵抗感があった方にとってジルコニア・インプラントは今後、治療の選択肢の一つとして必要になってくると考えられます。なお、これからの歯科治療では、前もって金属アレルギー検査のパッチテストを受けられることをお薦めします。



 
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