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歯科治療最前線 インプラント治療

2009/3/14掲載
 
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歯科用CT導入で患者の負担軽く
 
新地ハロー歯科診療所院長
長 也寸志氏
噛(か)む力や耐久性が天然歯に近く、審美的にも優れている「インプラント」。最近は、CTなどの医療機器の進歩や治療技術の向上に伴い、患者の負担も軽くなっているそうです。最新のインプラント治療について聞きました。

 ■インプラントはよく、第二の永久歯と言われますが。
 インプラントとは、人工の歯根をあごの骨に埋め込み、その上に人工の歯を固定するものです。噛む力や耐久性が天然歯に近く、入れ歯では食べにくかった硬い食べ物も食べられるようになります。また、入れ歯のように歯茎を覆ってしまわないため、食感や食べ物の温度も楽しめます。従来のブリッジ式の治療は、両隣の健康な歯を多少削ることがあるので、そのデメリットを考えてインプラントを選ぶ方も増えているんですよ。

 ■治療を希望する方はどのくらいの年代ですか?
 20〜80歳くらいまで幅広い年代の方がインプラントを希望されますが、特に多いのが40〜60歳代の方ですね。なかには、70歳以上で総入れ歯から移行される方もいらっしゃいます。しっかり噛むことで筋力の低下を防ぎ、脳に刺激を与えるため、認知症の予防にも効果があるといわれています。

 ■最近は、歯科用CTの導入で治療も進化しているとか。
 インプラント手術をする場合、普通の抜歯や神経を取る時と同じ局所麻酔を使用します。術前の塗り薬と、コンピューター制御の無痛麻酔装置により、ほとんど痛みを感じることはありません。特にここ数年は歯科用CTが開発されたため、3D画像による三次元画像撮影で、見えない部分の診断・治療を正確に行うことができるようになりました。その方に合ったインプラントの本数や種類などの診断を、コンピューター上でシミュレーションしながら行うので、歯茎を大きく切開する必要がなくなり、手術時間も格段に短くなります。普通のインプラントなら、一般の歯科治療にかかる時間とほとんど変わらないと言っていいでしょう。

 ■インプラント治療というと高額なイメージがありますが。
 確かに保険外診療になりますので、これまでは1本でもびっくりするような高い治療費がかかることもありました。しかし最近は、治療時間が短縮できることから、費用の負担が軽減できるようになりました。また以前なら治療の難しかった、歯茎やあごの骨が細いなどの問題がある場合も、現在の技術で治療が可能です。これまで「治療費が高すぎてインプラントをあきらめていた」という方も、気軽にご相談ください。



 
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