くまにち メディカルインタビュー
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歯科治療最前線 インプラント治療

2009/2/28掲載
 
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術前の診断と治療計画で負担軽減
 
新地ハロー歯科診療所院長
長 也寸志氏
噛(か)む力や耐久性が天然歯に近く、審美的にも優れているインプラント。最近は、CTなどの医療機器の進歩や治療技術の向上に伴い、患者さんの負担も軽くなっているそうです。最新のインプラント治療について聞きました。

 ■インプラントが注目を浴びていますね。
 インプラントとは、人工の歯根をあごの骨に埋め込み、その上に人工の歯を固定するものです。噛む力や耐久性が天然歯に近いので、入れ歯では食べにくかった硬い食べ物も食べられるようになります。また、入れ歯のように歯茎を覆ってしまわないため、食感や食べ物の温度も楽しめます。従来のブリッジ式の治療は、両隣の健康な歯を多少削ることがあるので、そのデメリットを考えてインプラントを選ぶ方も増えているんですよ。

 ■治療を希望されるのは高齢者の方が多いのですか?
 20〜80歳まで幅広い年代の方がインプラントを希望されますが、特に多いのが40〜60歳代の方ですね。なかには、70歳以上で総入れ歯から移行される方もいらっしゃいます。しっかり噛むことであごの筋力の低下が防げ、脳に刺激を与えるため、認知症の予防にも効果があるといわれています。

 ■外科手術を伴うので、「痛い」「怖い」「時間がかかる」と思っている方もいるのでは?
 インプラント手術をする場合、通常の抜歯や神経を取ったりする時と同じように、局所麻酔を使用します。術前の塗り薬と、コンピューター制御の無痛麻酔装置により、ほとんど痛みを感じることはありません。特にここ数年は、歯科用CTが開発されたことで、歯茎を切開する前に正確な治療診断を行うことができるようになりました。その方に合ったインプラントの本数や種類などをコンピューター上でシミュレーションしながら行うので、歯茎を大きく切る必要がなく、手術時間も格段に短くなります。通常のインプラントなら、一般の歯科治療にかかる時間とほとんど変わらないと言っていいでしょう。

 ■インプラント治療というと高額なイメージがありますが。
 確かに保険外診療になりますので、これまでは1本でも高い治療費がかかることもありました。しかし最近は、CTなどの最新治療機器のおかげで治療時間が短縮できることから、患者さんの費用負担も軽減できるようになりました。また、以前なら治療の難しかった歯茎やあごの骨に問題のある方も、現在の技術で治療が可能です。これまで「治療費が高すぎてインプラントをあきらめていた」という方も、お気軽にご相談ください。



 
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