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歯科治療最前線 歯周病

2009/2/14掲載
 
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健康づくりは歯の定期検診から
 
フロンティア歯科医院
高橋伸児氏
日本人の成人の7割以上にあるといわれる歯周病。歯を失う危険性は虫歯よりも高く、全身の健康状態にも関係しているそうです。殺菌水とレーザーの併用で、歯周病を短期に治療する方法について聞きました。

 ■歯周病は全身の健康状態にも関係するのですか?
 歯周病は単に口腔内の問題にとどまらず、全身にも悪影響を及ぼします。歯周病菌が多いと妊婦の場合、早産の危険性が高まることは以前から知られており、ほかにもインフルエンザの罹(り)患率が上がったり、老人の誤嚥(えん)性肺炎による死亡にも深く関与していることなどが指摘されています。

 ■治療について教えてください。
 歯周病菌の多くは、空気を嫌って歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の間の深い溝に潜んで増殖します。治療のポイントは、歯周ポケット内の歯周病菌をできる限り除去することで、従来は段階を踏んで何度も行う必要がありました。しかし、高濃度次亜塩素酸水とネオジウム・ヤグレーザーを併用した治療では、除菌が1回で済みます。治療時間は2時間ほどかかりますが、レーザーの麻酔効果により、ほとんどのケースで麻酔も不要です。治療後は歯周病による口臭もなくなります。

 ■治療後の注意点はありますか?
 ホームケアとして、高濃度次亜塩素酸水を歯磨き時やうがい時に使用します。歯磨きやうがいが困難な方は、ガーゼなどに浸して口腔内をまんべんなくぬぐうだけでも有効です。歯周病は自覚症状がないまま進行しやすい疾患で、歯肉の腫れや出血などの症状が出た時はすでに悪化しているケースが多く見られます。たとえ症状がなくても、歯科医院で定期的な検診をお勧めします。



 
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