くまにち メディカルインタビュー
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産科・婦人科最前線 体外受精

2009/1/10掲載
 
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心と体にやさしい「自然周期採卵法」
 
ソフィアレディースクリニック水道町
岩政 仁氏
熊本大学医学部大学院博士課程卒
日本産科婦人科学会専門医
日本生殖医学会生殖医療指導医
イギリスで、体外受精による初めての赤ちゃんが誕生したのが、今から30年前。以降、安全性の確認と普及が進む体外受精について聞きました。

 ■体外受精とは?
 体外受精は一般の不妊治療で妊娠の見込みが少ないと判断された方を対象に行うもので、卵巣から卵子を取り出し、精子と受精させ、数日間培養した受精卵を再び体内に移植するという治療法です。近年、赤ちゃんの70人に1人は体外受精にかかわる治療で生まれているといわれ、その数は今後さらに増加すると思われます。

 ■注目される「自然周期採卵法」、「ピンポイントはい移植」とは?
 体外受精を行う場合、「質の良い卵子を採取すること」と「良好な子宮内膜の最も良い場所に卵を戻すこと」が、妊娠成立のための大切な要因となります。現状ではさまざまな卵巣刺激法が行われていますが、「自然周期採卵法」は薬剤の使用を極力減らし、女性が持つ自然な排卵の力を利用して、適切な時期に採卵するという方法です。患者さんの体への負担や通院回数も少なく、採取できる卵の質も良いことから、とても有用だといえますね。また、経膣式の超音波を用いて、より着床しやすい場所を特定し受精卵をピンポイントに子宮に戻す「経膣超音波下のピンポイント胚移植」も、妊娠率を高めるとして注目されています。体外受精に関する技術は日々進歩を遂げています。大切なのは患者さん自身が納得した上で、自分に合った採卵法を選択すること。詳細については専門医にお尋ねください。 ■不妊治療教室 1月18日(日)午後1時から。参加費無料。詳細は【電話】096(322)2996へ。



 
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