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歯科治療最前線 口腔ケア -その6 高齢期-

2008/11/15掲載
 
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毎日のケアとリハビリで機能向上
 
新地ハロー歯科診療所院長
長 也寸志氏
身体機能が徐々に衰える高齢期。食べる・話す・呼吸するという口腔機能も少しずつ低下するそうです。低下した機能を向上・維持するために必要な口腔ケアについて聞きました。

 ■高齢期における口腔機能の低下はどのような形で表れますか?
 日常生活では本人や周りの家族も意外と気付きにくいのですが、「ちょっと変」と思えるようなシグナルが少しずつ出てきます。水をゴクゴク飲めなくなった、物を食べたり飲んだりする時に口元をぬぐう、食べ物や唾液が気道に入りそうになってせき込む、口の中が異常に乾くなどのサインが表れたら、機能低下が心配されます。注意して、見逃さないようにすることが大切です。

 ■機能低下を防ぐことはできるのですか?
 筋力トレーニングで身体機能の衰えを防ぐことができるように、お口の機能低下は口腔機能訓練で予防できます。できれば毎日お食事前に、お口の体操を取り入れていただきたいですね。大切なのは、毎日無理をせずに少しずつ続けること。ただ、どの機能が低下しているかは人それぞれなので一度専門医の診断を受けて、低下した部分を補うような訓練をするといいでしょう。

 ■機能が低下してしまったら、どうしたらいいですか?
 口腔機能の向上、または現状維持するためには、毎日のケアを続けながら専門的なリハビリを行います。寝たきりで普通食が食べられない方や、チューブを使って栄養を取っている方の場合、気道感染が原因で肺炎を起こし、重篤(とく)になる場合もあるので、口腔ケアは大変重要です。方法が分からない場合は、かかりつけの歯科医にお尋ね下さい。



 
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