くまにち メディカルインタビュー
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泌尿器科最前線 過活動膀胱(ぼうこう)

2008/11/1掲載
 
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投薬と訓練などで症状改善が可能
 
宇土泌尿器科内科クリニック院長
宇土 巌氏
加齢とともに生じる頻尿や尿失禁(過活動膀胱)の悩み。「もう年だから」「病院に行きづらい」などの理由であきらめている人は多いのではないでしょうか。原因や治療法を聞きました。

 ■過活動膀胱と思われる症状にはどのようなものがありますか?
 急に襲ってくる我慢しがたい尿意(尿意切迫感)が週に1回以上あったり、一日8回以上の頻尿、夜間に1回以上トイレに行きたくなるなどの症状が見られれば、過活動膀胱の可能性があります。尿失禁を伴う場合も少なくありません。過活動膀胱の患者さんは全国におよそ810万人いるといわれています。40歳以上になると罹患率は12.4%にのぼり、年齢とともに割合はさらに増えていきます。

 ■原因は何ですか?
 前立腺肥大症などの下部尿路閉塞(そく)、加齢、骨盤底の脆(ぜい)弱化、あるいは原因が特定できない非神経性の場合がほとんどです。ただ、脳卒中やパーキンソン病、脊髄(せきずい)の病気が原因の神経性の場合もあります。また、頻尿のなかには、心不全や高血圧、糖尿病などの内科的な疾患が隠れている場合もありますので、注意が必要です。

 ■どんな治療を行いますか?
 患者さんに排尿日記をつけていただいて、症状に応じた治療を計画します。投薬と併せて、膀胱訓練や自宅でできる骨盤底筋体操が有効です。「年だから仕方がない」「病院に行きづらい」という理由で我慢している方も多いようですが、治療でかなり改善できますので、あきらめずに専門医にご相談ください。



 
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