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皮膚科最前線 ニキビ治療

2008/9/27掲載
 
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赤いニキビやニキビ跡の新しい治療法
 
駕町 太田皮ふ科 院長
太田 浩平氏
皮膚科学会認定皮膚科専門医。
1964年生まれ。筑波大学卒。九州大学皮膚科入局。九州大学大学院を経て、新日鉄八幡病院皮膚科部長。99年に父の診療所(保田窪)を継承。2002年に日赤通りに移転。
思春期に限らず、大人でもニキビに悩む人が少なくありません。自分でいじって赤くはれたり、跡が残ったりするとやっかいです。ニキビができにくくなる体質への改善や早く治す方法など、治療法を聞きました。

 ■大人のニキビは十代のころと原因が異なるのでしょうか。
 二十代以降でできやすいニキビは、血行不良、ストレス、ホルモンバランスや食生活の乱れなどが原因になっていることが多いですね。このような場合、ニキビができにくくなるよう漢方薬を処方して根本的な体質改善を図ります。治療には2カ月〜半年ほど要するので、じっくり取り組むことが大事です。

 ■漢方薬以外の飲み薬や塗り薬などはありますか。
 ニキビ治療は抗生物質の内服が中心になりがちですが、体質や体調によっては肝機能障害やカンジダの発生に注意が必要です。また外皮用薬では、海外で尋常性ざ瘡(そう)の標準薬とされていたアダパレンが、7月に日本でも認可されました。使用の際は、定められた用法を守って正しく使うようにし、安易に兄弟姉妹や友人同士で共用しないようにしてください。

 ■早く治したい場合の治療は?
 赤い色に反応する性質の色素レーザーがあり、照射すると毛細血管の拡張を抑え、赤みやニキビ跡に沈着した色素に作用します。また、顔全体に脱毛レーザーを当てると皮脂腺に働きかけて、ニキビができにくくなるようです。レーザー照射はゴムで弾いたほどの痛みで、治療後は化粧して帰宅することもできます。ただ、保険適用外になるので、同じ疾患に対して保険診療との混合診療はできません。詳しくは医師までお尋ねください。



 
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