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歯科最前線 歯周病治療

2005/4/30掲載
 
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「しっかり食べて中高年を豊かに生きる」
 
ありむら歯科医院
院長 有村嘉人氏 副院長 有村由紀氏
▼院長 有村嘉人氏
 鹿児島大学歯学部歯周病科
 日本歯周病学会認定歯周病専門医
▼副院長 有村由紀氏
 九州大学歯学部義歯科
中高年齢になると、歯を失う確率が高くなるようですね。いつまでも自分の歯で、食事を美味しくいただきたいものです。最近、よく耳にする“歯周病”ですが、どのような病気なのでしょう。専門医に聞きました。

 ■8020という運動がありますが現状はどうなのでしょうか。
 8020とは80歳になっても20本以上自分の歯を残そうという運動ですが、本来28本あったはずの歯が年齢とともに減り、80歳になると平均2〜3本の歯しか残っていないのが現状です。私自身往診をしていた経験から、自由に食べれることは健康を維持するのに最も大切なことと認識しました。お年寄りにとって“食べること”は生活上の楽しみの中でも大きなウエイトを占めるようになります。実際に、自分の歯で自由に食べていた人が、歯を失うことで急に老け込んでしまうこともよくあります。中高年を豊かに若々しく生きるためには、生涯自分の歯でしっかりと食べていくことが大切です。

 ■では、不幸にも歯を失ってしまったらどうすればよいのでしょう。
 失われた歯をそのままにしておくと、残った歯に負担がかかり、その歯の寿命さえも縮めかねません。そうなる前に、義歯やブリッジ、インプラントなどで失われた歯の機能を回復し、力のバランスのとれた口腔内環境を作ることが大切です。歯を失う原因は、主に歯周病と虫歯で、なかでも歯周病は生活習慣病の一つで、30〜40歳代の日本人の80%以上が歯周病であることが分かっています。歯周病から様々な病気を引き起こすこともありますので、歯茎に不安のある方は専門医に相談されてください。



 
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