くまにち メディカルインタビュー
   HOME > 婦人科 インタビュー一覧> 婦人科 最前線
 
産科・婦人科最前線 男性因子の不妊治療

2008/8/2掲載
 
MENU
美容整形
美容皮膚
ダイエット
内科
心療内科
歯科
皮膚科
婦人科
肛門科
がん治療科
小児科
眼科
整形外科
耳鼻咽喉科
神経内科
泌尿器科
放射線科
循環器内科
医療福祉
消化器外科
形成外科
味覚障害
免疫治療
血管外科
精神科
増える男性因子の不妊。率先して受診を !
 
ソフィアレディースクリニック水道町
岩政 仁氏
熊本大学医学部大学院博士課程卒
日本産科婦人科学会専門医
日本生殖医学会生殖医療指導医
日々進歩している不妊治療。今回は男性因子の不妊治療について聞きました。

 ■男性因子による不妊が多いと聞きました。
 はい。1996年のWHOの調査によると、約7000組のカップル中、男性因子による不妊はおよそ48%だったという結果が出ています。また近年は、精子数の減少が報告されるなど男性因子の不妊は増加傾向にあるといえます。

 ■受診に消極的な男性もいらっしゃるのでは?
 検査の内容や結果を心配して躊躇(ちゅうちょ)される方も少なくはありません。男性因子には、精子を作る機能に障害がある場合、勃起・射精に問題がある場合、副性器機能障害などが原因の場合などがあり、まずはどこに問題があるのかを明らかにすることが重要です。男性の検査は、女性側と比べて痛みもなく、直接受診しなくても検査することができるので、できるだけ初期の段階で検査を受けていただきたいですね。

 ■具体的な検査内容は?
 精子の数や運動率などを調べる「精液検査」や、性交後の子宮頚管の粘液の中で、精子がどれくらい元気なのかを見る「フーナーテスト」を行います。近年は顕微授精などの発達で、重度の男性因子による不妊のカップルでも妊娠が可能になりました。不妊治療はどうしても女性に負担がかかることも理解した上で、ぜひ男性から率先して治療に取り組んで欲しいと思います。 ■不妊治療教室 8月17日@午後1時から開催。参加費無料。 詳細は【電話】096(322)2996へ



 
無断転載は禁じます。
掲載の記事、写真等の著作権は熊本日日新聞社または、各情報提供者にあります。
Copyright Kumamoto Nichinichi Shimbun
  (c) 熊本日日新聞社 〒860-8506 熊本市中央区世安1-5-1
くまにち.com トップページへ