くまにち メディカルインタビュー
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歯科治療最前線 口腔ケア ─その3 小学生〜思春期─

2008/5/17掲載
 
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歯並びの悪さが虫歯や歯周病の原因に
 
新地ハロー歯科診療所院長
長 也寸志氏
小学生ごろになると永久歯が生え始めますが、乳歯と永久歯が混在するこの時期の口腔ケアは非常に大切と言われています。そこで、小学生から思春期ごろにかけての口腔ケアについて聞きました。

 ■最近は、永久歯が早く生え始める子どもが多いとか。
 あごが十分に発達する前に、永久歯が生え始めるケースが多いですね。本来なら、思春期にかけて徐々に乳歯が抜け、あごの発達に合わせて永久歯が出てきますが、最近の子どもたちはあごの発達も悪く、成長前の狭いスペースに永久歯がひしめき合うので、歯並びがデコボコになってしまうんです。そうならないために、小さいころから、よく噛まないと飲み込めないような物を食べることが大切です。しかし現実には、世の中全体の食生活の変化が影響し、仕方ない部分もあるんですよ。

 ■歯並びが悪いことによるデメリットはどんなことでしょうか?
 磨き残しが出るため、虫歯になりやすいですね。最近は子どもの歯周病も増えています。歯周病は口臭の原因にもなり、親御さんも気をつけてあげてください。また、噛み合わせが悪いと、慢性の肩こりや偏頭痛になりやすいだけでなく、運動能力など全身の機能にも影響します。

 ■矯正はいつごろから考えたら?
 できれば、小学校低学年くらいに矯正歯科に相談し、永久歯が生えそろうまで、管理・指導してもらうことをお勧めします。あまり早いと矯正治療はできませんが、相談は早いに越したことはありません。歯並びだけでなく、顔つきをほとんど決定するあごの骨の成長もコントロールできます。たかが歯並びと思わず、子どもの心身の発達を考えながらトータルに対処してください。



 
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