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歯科治療最前線 インプラント治療

2008/4/26掲載
 
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残った歯を守るためのインプラント
 
坂口歯科医院 院長
坂口倫章氏
日本歯周病学会認定歯周病専門医
日本人が40歳から60歳までに喪失する歯は、一人あたり平均8・4本と言われています。インプラントの普及が進む中、自分の歯を守ることの重要性について聞きました。

 ■日本人の歯の残存率は?
 80歳以上の残存歯率は一人4〜5本。日本人の平均寿命に比べると、このデータは先進国でもかなり低いレベルと言えます。たとえ長生きしても、おいしいものが食べられない、発音が悪くなる、食物を飲み込む嚥下(えんげ)機能が低下するのでは、豊かな高齢化社会を迎えることは難しいでしょう。40〜60歳の間に、どれだけ自分の歯を失わずにいられるかが重要です。

 ■歯の喪失の原因は?
 ほとんどが歯周病によるものです。40歳代の80%はすでに歯周病に罹(り)患していると報告されており、症状が表れて受診するときはかなり進行している状態です。「8020」(※)を実現するためにも、毎日の適切な歯磨きと専門医による定期的な検査が不可欠です。

 ■失った歯はすべてインプラントで補えるのですか?
 それぞれのケースで異なりますが、失った分すべてにインプラントを入れるには、歯の土台となる骨量が十分かどうかが、まずは問題となります。さらに、患者さんの体力的側面や経済的負担なども考慮しなければなりません。患者さんの歯がなくなっても、全部インプラントにすればいいということではなく、残っている歯を少しでも長く守っていくためにインプラント治療があると理解していただきたいですね。不明な点は専門医にご相談ください。 ※「8020」(はちまるにいまる)=80歳になっても自分の歯を20本以上保とうという運動



 
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