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歯科最前線 歯の定期検査

2005/5/28掲載
 
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「キュア(治療)よりケアを大切に」
 
添島歯科医院歯科医師
添島 義樹氏
厚生労働省指定臨床研修指導医
歯の定期検査は行っていますか。6月4日〜10日は、「歯の衛生週間」です。歯は、いつまでも美味しい食事と会話を楽しむために必要なものです。最近、歯の検査をしていない方は、この機会に行ってみてはいかがでしょう。歯の定期検診について聞きました。

 ■定期検査の必要性について教えてください。
 歯の病気は一度かかってしまったら、元の状態に戻すということはほぼ不可能に等しいのです。歯周病はサイレントディジーズ(静かな病気)といって、症状が軽いうちはほとんど自覚症状がなく、悪化してから気づく病気なのです。神経を取った歯の虫歯の再発の場合も同様です。悪化してからでは治療費も、治療時間も負担が大きくなります。さらに、放置すれば歯を失ってしまうことにもなり兼ねません。そうならないためにも普段からのお手入れと定期検査が大切です。

 ■お手入れや定期検査をすれば高齢になっても歯を残せますか。
 80歳までに20本の歯を残そうという「8020運動」がありますが、実際のところ日本人は40〜60歳の20年間で平均8・3本の歯を失ってしまい、50代で20本以下になってしまうのが現状です。日本人の寿命は世界一ですが、歯の寿命はかなり短いのです。しかし、定期検査とお手入れを行っている人では、歯を失う確率は4分の1程度にまで減ります。歯の第一の機能は食物の摂取ですが、味わうことや会話を楽しむといった質の高い生活をいつまでも送りたいものです。今は、キュア(治療)よりもケアの時代。ケアをしっかりしていれば痛い治療は必要ないのです。口の中で気になるところがある方、しばらく検査に行っていない方はこの機会にかかりつけの歯科医院で定期検査されてみてください。



 
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