くまにち メディカルインタビュー
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皮膚科最前線 アトピーとニキビ

2008/4/5掲載
 
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専門医による漢方処方、赤ら顔の治療
 
駕町 太田皮ふ科 院長
太田 浩平氏
皮膚科学会認定皮膚科専門医。
1964年生まれ。筑波大学卒。九州大学皮膚科入局。九州大学大学院を経て、新日鉄八幡病院皮膚科部長。99年に父の診療所(保田窪)を継承。2002年に日赤通りに移転。
洗顔や保湿など普段からスキンケアに注意していても、悩まされるアトピーやニキビ。一見、同じに見える肌トラブルも、体質や症状によって漢方を処方したり、レーザーを照射するなど、治療法が異なるそうです。

 ■アトピーやニキビの治療に漢方の処方があるそうですが。
 漢方では患者さんの「証」=体質に合わせて煎じたエキス剤を使用することが多いですね。東洋医学は体質を陽性(実証)と陰性(虚証)に分けて考えるため、同じアトピーの診断でも実証と虚証では漢方薬も異なります。体質に合った漢方を使用していると、自分の生活上の注意点が見えてくる方も多いようです。

 ■漢方処方の特徴は何ですか?
 アトピーもニキビも塗り薬だけでは治りにくく、やめればすぐ再発する傾向があります。アトピーに清熱作用(内側にこもった熱の解消)のエキス剤を併用すると、体の中から炎症を抑える作用がうかがわれ、ステロイド外用剤の使用量が少なくでき、再発もしにくくなります。

 ■アトピーやニキビでは赤ら顔の悩みもあるとか。
 赤ら顔の原因は多くの場合、毛細血管の拡張です。外用薬や内服ではなかなか目に見えて効果が出ず、漢方薬もさほど向かないようです。赤ら顔の場合は色素レーザーが効果を期待できます。

 ■色素レーザー治療の特徴は?
 血管が拡張したところには酸化ヘモグロビンが多くあります。色素レーザーは赤い色に反応するため、照射すると酸化ヘモグロビンに作用し毛細血管の拡張を抑えます。レーザー照射はゴムで弾いた程度の痛みで、治療後は化粧して帰宅できます。レーザー治療は保険外診療です。疑問点は医師にご相談ください。



 
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