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がん治療最前線 がん温熱療法

2008/3/22掲載
 
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腫瘍を直接加温し、がん抑制効果ねらう
 
藤岡医院副院長
藤岡 靖也氏
「がん細胞は熱に弱い」ということは、以前から認識されている事実なのだそうです。その特性を利用して行われる「がん温熱療法」について話を聞きました。

 ■ 「がん細胞は熱に弱い」ということは、以前から認識されている事実なのだそうです。その特性を利用して行われる「がん温熱療法」について話を聞きました。
 がん組織は熱に弱く、42℃以上で死滅するといわれています。温熱療法とは、高周波の温熱治療器を用いて腫瘍部位を42℃以上、腫瘍周辺部位を40℃前後に加温することで、人体の深部に発症した腫瘍であっても、がんの縮小効果や抑制効果などが期待できる治療法です。

 ■どんながんに効果があるのですか?
 胃がん、肝がん、膵がん、直腸がん、食道がん、肺がん、乳がんなど、頭部や眼球を除くほとんどの部位に適用されます。初期から末期まで広範に使用でき、既に受けていらっしゃる化学治療や放射線治療、活性化リンパ球療法などとの併用も可能です。患者さんの病状や体質によっても差はありますが、少量の抗がん剤でも効果が上がるなど、がん治療の新たな選択肢として注目されています。

 ■患者さんの負担は?
 原則として週に1回約1時間程度、身体を温めるという治療を行います。副作用はほとんどなく、身体にやさしい治療法と言えるでしょう。また、身体が加温されることで疼痛緩和や食欲増進、倦怠感の軽減など、末期がんの患者さんのQOL(生活の質)を高める作用もあると思われます。治療についてのご質問は、お気軽におたずねください。



 
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