くまにち メディカルインタビュー
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産科・婦人科最前線 月経前症候群(混乱症)

2008/2/29掲載
 
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「つらい」と感じたら、我慢しないことが大切
 
田畑こども・レディースクリニック(産婦人科専門医)
田畑 愛
日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医
月経前、わけもなく落ち込んだりいら立ったり、気持ちが不安定になった経験はありませんか? また、下腹痛や頭痛、微熱など身体的変化も伴いがちです。これらの変調とどう向き合うか、話をうかがいました。

 ■月経前症候群(混乱症)とは、具体的にどういった症状があるのでしょうか。
 気分の落ち込みやイライラ、憂うつといった精神症状から、下腹部痛や頭痛、おう吐、下痢などの身体症状まで、人によってさまざまな症状が現れます。これらの症状はほとんど気にならないという人もいますが、症状がつらく家事や仕事を普段通りできなかったり、毎日の生活に支障が出る人もいます。  排卵後にホルモンのバランスが変わることや体内の水分の貯蓄、ビタミンB6の欠乏やストレスが原因と言われ、月経の3〜10日前頃から症状が出始め、月経が終わると症状が治まるのが特徴です。  また、身体的な症状としての下腹部痛や腰痛は、月経困難症の場合も考えられます。月経血が子宮外へスムーズに流れないこと、あるいは子宮を収縮させる物質が多く作られることが原因と言われ、月経期間中に症状が現れます。どちらの病気であるかは、専門医の診断を受けることが必要です。

 ■治療はどのように行われますか
 その人の症状に合わせ、痛みを和らげる鎮痛剤や、ホルモンをコントロールして症状を軽減するピル、漢方薬といった薬を処方する、あるいはカウンセリングなどの治療が行われています。ただし、ピルは保険外ですので、希望される人にのみ出すことになります。  いずれにしても、月経は閉経するまで毎月来るものですから、症状が改善されてすぐに完治するというものではなく、長い目で対処していくことが必要になります。また月経前症候群は、症状を自覚していても「月経前だから仕方ない」と我慢したり、月経が来てから症状に思い当たっても、その時は症状が治まっているので、そのまま過ごしてしまう人も少なくありません。さらに女性特有の症状であるため、「言い出しにくい」という人もいます。しかし腹痛などの身体症状の場合、子宮筋腫や子宮内膜症といった別の病気である可能性もあります。  「何か変だ」「つらい」と感じたら、我慢せずに専門医の診断を受けることが大切です。加えて、カウンセリングなど長い目で対処することも必要となってきますので、できれば家に近い、職場帰りに寄れるなど通院しやすく、相談しやすいかかりつけ医を持たれることをお勧めします。



 
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