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歯科最前線 歯列矯正

2005/7/2掲載
 
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「八重歯は噛み合わせに悪影響」
 
やまべ矯正歯科クリニック院長
山部 耕一郎氏
欧米では、唇の間からのぞく八重歯はドラキュラの牙を連想させ、醜いと言われ、子供の頃に矯正されることが多いそうですが、日本では八重歯はチャームポイントの1つとして可愛いと言われるものの、最近では矯正する人も増えてきているのだとか。八重歯の歯列矯正について聞きました。

 ■八重歯について教えてください。
 八重歯とは、犬歯が歯列からはみ出した状態で、正式には犬歯低位唇側転位といいます。私たちが物を噛むときは歯の上下運動だけでなく、すりつぶすために下顎を左右に動かしています。その側方運動を安全な方向に誘導するのが犬歯なのです。したがって、八重歯だと全く噛み合わせに参加していないため、その役目を果たせていません。それに、その後の歯並びに悪影響を及ぼしたり、子供の場合は転んだ時に口の中をケガしやすいこともあります。八重歯は、顎骨の大きさと歯の大きさのバランスが悪くて起こる場合や、乳歯から永久歯にはえ替わる際のタイミングが悪くて生じることが主な原因です。乳歯期は、親御さんがしっかり管理をして頂きたいですね。

 ■矯正治療は、いつ頃始めればよいのでしょう。
 前歯の永久歯がはえ替わってきた時点で問題がある場合には、前歯の噛み合わせの関係を改善しますが、その後本格的な矯正治療に入るのは、ほかの永久歯が出るのを待ってからですね。成人の場合、治療期間は月に一度の通院で2年前後ですが、効果的な治療のタイミングは一人ひとり違いますので、まずは、専門医に相談されてください。



 
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