くまにち メディカルインタビュー
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美容皮膚最前線 ACR療法

2007/12/8掲載
 
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自己血液の血小板を利用する再生医療
 
熊本アールスキンケアクリニック総院長
三原 栄作氏
医学博士
たるみやシワなどの肌老化、どうにかしたいけど治療は痛みや副作用が心配…そんな方にも適する、自己血液を利用した治療法について聞きました。

 ■自分の血液を利用した若返り治療について教えて下さい。
 自分の血液に含まれる血小板を注入して細胞の活性化を図るもので、ACR療法(自己多血小板血漿注入療法)と言います。目の周りのちりめんジワや、今までは手術でしか対応できなかった目の下のたるみなどに適しています。

 ■血小板でなぜ細胞が活性化するのでしょうか。
 血小板は出血時に血を止めたり、細胞を治す働きをします。その血小板が固まるときに出る成長因子が、弱った細胞の表面に直接くっついて刺激を与えると、細胞が元気になります。これを利用して皮膚のシワ、たるみを改善して若返りを図ります。自分の血小板を使用するので、副作用やアレルギーの心配が少ないのが大きなメリットです。

 ■治療の流れを教えて下さい。
 まず16t程度の採血を行い、その血液を分離し、より濃度の高い血小板を含んだ血漿を抽出します。その後、注入部位に麻酔薬を塗り、血小板を注入します。施術時間は、カウンセリングから施術後の休憩時間を含め、1時間程度です。

 ■効果はすぐに実感できますか。
 細胞が活性化されるまでの時間が必要なので、すぐには効果は現れません。治療後2週間〜2カ月をかけ徐々に自然なハリが出て、シワやたるみが改善されていきます。個人差はありますが、肌のハリは比較的に長期間保つことができます。

 ■ほうれい線にも適していますか。
 シワの深いほうれい線には、ACR療法とともに、RF(高周波)照射、またはヒアルロン酸注入を行うと相乗効果があります。詳しくは専門医にご相談下さい。



 
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