くまにち メディカルインタビュー
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皮膚科最前線 大人のアトピーとニキビ治療

2007/11/10掲載
 
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無理しないラクに続けられる治療法を!
 
駕町 太田皮ふ科 院長
太田 浩平氏
皮膚科学会認定皮膚科専門医。
1964年生まれ。筑波大学卒。九州大学皮膚科入局。九州大学大学院を経て、新日鉄八幡病院皮膚科部長。99年に父の診療所(保田窪)を継承。2002年に日赤通りに移転。
大人になってから、アトピーやニキビに悩む人が増えています。無理をしない、ラクに続けられる治療方法を通して、脱ステロイド、脱保湿を目指すアトピー治療法について聞きました。

 ■大人のアトピーへの対応は?
 大人のアトピーは、かゆくない状態をいかに継続するかが重要です。治療は飲み薬や塗り薬が基本で、抗ヒスタミン剤のほか、眠気の少ないもの、ヒスタミン以外の化学物質の作用を抑えるものなどさまざま。一つの種類がダメでも別の薬が効く場合がよくあります。また、皮膚症状にステロイドを中心とする塗り薬を使っても、効果が出にくいケースも。漢方でいう虚証(きょしょう)が潜んでいると考えられ、漢方治療の併用が効果的な場合があります。

 ■アレルギー症状もさまざまとか。
 かゆくなるタイミングや原因は人それぞれで、アレルギー検査でその人がどんな特異抗原に反応するかがある程度絞り込めます。アレルギーの原因は諸説あり、その一つが体内のTリンパ球の働きです。ウイルスや細菌を担当するT1リンパ球とその他の物質担当のT2リンパ球がありますが、清潔で衛生的な環境ではT1の出番が少なくT2が優位になり、本来は敵でないものを敵と認識してしまうのです。よって、症状を一時的に抑えるだけでなく、T1を増やしてアレルギー体質を改善できるよう、食事指導や漢方の併用もお勧めします。

 ■ところで、大人のニキビは?
 大人のニキビはあご周囲を中心にできやすく、月経前に悪化しがちです。ストレスや食生活の乱れなども原因とされ、治療としては血行を促進させる漢方薬の処方や、ビタミンを使って酸化ストレスをしっかり抑え、血流を促す方法などが効果があるようです。



 
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