くまにち メディカルインタビュー
   HOME > 耳鼻咽喉科 インタビュー一覧> 耳鼻咽喉科 最前線
 
耳鼻咽喉科最前線 風邪の季節と子どもの病気

2007/11/3掲載
 
MENU
美容整形
美容皮膚
ダイエット
内科
心療内科
歯科
皮膚科
婦人科
肛門科
がん治療科
小児科
眼科
整形外科
耳鼻咽喉科
神経内科
泌尿器科
放射線科
循環器内科
医療福祉
消化器外科
形成外科
味覚障害
免疫治療
血管外科
精神科
子どもの中耳炎の兆候に気をつけて
 
田崎橋耳鼻咽喉科クリニック院長
小畑 敦氏
医学博士
熊本大学医学部大学院卒
日本耳鼻咽喉科学会認定
耳鼻咽喉科専門医
夏の暑さが長引いた今年の秋。季節の変わり目は、急激な気温変化で体調を崩したり、風邪をひきやすくなったりします。この時季に注意したい子どもの病気について聞きました。

 ■体調管理が難しい季節ですね。
 今年は例年より1カ月遅れで季節の変わり目が来ています。この時季は、家の中のほこりやダニ、ブタクサなどキク科の植物の花粉が原因のアレルギーやアレルギー性鼻炎、ぜん息などを発症しやすくなります。症状が出たら、早めに受診してきちんと治療することが大切です。

 ■風邪をひく人も増えてきますが。
 風邪は副鼻腔炎(蓄膿症)や急性中耳炎、気管支炎など合併症の原因になり、肺炎に至ることもあるので、まさに万病のもとですね。特に子どもは、風邪から急性中耳炎や滲出(しんしゅつ)性中耳炎になる例が目立ちます。というのも、子どもは耳と鼻の奥をつなぐ耳管が大人より太く短くて、水平に近い構造のため、鼻や喉から入ったウイルスや細菌が耳に侵入しやすいからです。

 ■親はどんな点に注意すればよいですか?
 急性中耳炎は痛みが激しく、ひどくなると鼓膜が破れて耳だれが出ることもあります。滲出性中耳炎は痛みがなく、初期の段階で気づかずに発見が遅れる場合があります。どちらの症状も幼児だとうまく伝えられないので、耳を触ってぐずる、問いかけに鈍感になる、テレビの音が大きくなるなどの変化は要注意です。また、インフルエンザ対策として予防接種をお勧めします。接種後2週間から約5カ月にわたって有効なので、特に受験生は早めに受けておいたほうがよいでしょう。



 
無断転載は禁じます。
掲載の記事、写真等の著作権は熊本日日新聞社または、各情報提供者にあります。
Copyright Kumamoto Nichinichi Shimbun
  (c) 熊本日日新聞社 〒860-8506 熊本市中央区世安1-5-1
くまにち.com トップページへ