くまにち メディカルインタビュー
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小児科最前線 低身長

2007/9/15掲載
 
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身長や能力にかかわらず自尊感情を育む子育てを
 
  くまもと発育クリニック院長
岡田稔久氏
親は子どもの成長が順調か気になるものです。でも、元気に幼稚園や学校に行っていると、そのうち大きくなるから大丈夫だろうとも思いがちです。低身長について伺いました。

 ■低身長の基準について教えてください。
 低身長には2つの基準があります。1つ目は「身長」そのものです。よく「クラスで何番目」という表現を聞きますが、クラスでは最大約1年近い年齢差があるので、同性同年齢同月齢の平均身長から─2SD(SD=標準偏差)以下の場合を「低身長」といいます(下表参照)。2つ目は「1年間の身長の伸び」(成長速度)が同性同年齢同月齢の、─1・5SD以下の状態が2年以上続く場合です。

 ■低身長は病気ですか。
 必ずしも病気とは限りません。世の中には、大柄な人もいれば小柄な人もいます。その中で、ホルモンや染色体、骨などの病気が原因で小柄になっていることがあります。ただ、痛みなどの症状を伴うことはほとんどないので、早期に気付かれず対応が後手に回りがちです。まれに重大な病気が隠れていることもありますので、早めの対応が大事です。

 ■低身長の場合、子育てで気を付けることはありますか。
 たくさん食べたり牛乳を飲んだりすれば、背がよく伸びるというわけではありません。大事なことは偏りのない食事、適度な運動、早寝早起きといった健康的な生活習慣です。また、小柄なことで、自分に自信を持てなかったり、実年齢よりも幼く扱われてしまうことがあります。子育てすべてに言えることですが、身長や能力に関係なく、自尊感情を育むような子育てが必要であると思います。



 
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