くまにち メディカルインタビュー
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耳鼻咽喉科最前線 夏に多い子どもの病気

2007/7/28掲載
 
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子どもの様子の変化に気をつけて
 
熊本東耳鼻咽喉科クリニック
小山田幸夫氏
熊本大学医学部卒業
日本耳鼻咽喉科学会認定 耳鼻咽喉科専門医
日本気管食道科学会認定 気管食道科専門医
子どもたちが待ちわびていた夏休み。でも、開放的な気分から、疲れるまで遊んだり夜更かしするなどして、病気をこじらせることも…。子どもは症状をうまく伝えられないので、親が早めに気づいてあげましょう。

 ■夏に多い子どもの病気とは?
 よく「プールに行って中耳炎になった」といわれるのは、実は勘違いなんです。一見きれいなようなプールの水でも雑菌が多くいて、消毒薬も炎症を刺激する場合があります。耳が不潔な状態で泳ぐと耳あかが水分を吸収して外耳部分に停滞し、外耳炎を起こしがちです。予防するには、泳ぐ前に耳をきれいにしておくことですね。

 ■では、中耳炎になる原因は?
 中耳炎は鼻から水が入ったり、体が冷えて風邪をひいたりして、鼻や喉(のど)のウイルスが中耳に侵入して起こります。子どもは、耳と鼻の奥をつなぐ耳管が大人より短く水平に近い構造のため、細菌が容易に中耳に入って炎症を起こしてしまいます。水泳に限らず、寝冷えによる夏風邪、喉の炎症、副鼻腔炎、アデノイドや扁桃肥大などがあると、中耳炎を併発しやすくなります。乳幼児では、夏風邪の仲間のヘルパンギーナや手足口病などもよく見られます。ほかにも、祖父母の家に泊まってダニアレルギーからぜん息がひどくなったり、夏の終わりにブタクサによる花粉症が出ることもあります。子どもは症状や痛みをうまく訴えられないため、親が気づくのが遅れがちです。たとえ熱がなくても、ぐずって機嫌が悪い、食欲がない、耳を気にして触っているなどの様子があれば、合併症を起こす前に早めに専門医の診察を受けてください。



 
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