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ダイエット最前線 健康ダイエット講座19

2005/6/25掲載
 
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「内臓脂肪型肥満は生活習慣病に注意」
 
堤整形外科クリニック院長
堤 隆治氏
一口に太っているといっても、皮下脂肪が多いケースと、内臓周りの脂肪が多いケースがあります。その太り方によって、さまざまな病気を併発することがあるそうです。生活習慣病の危険性について聞きました。

 ■最近、皮下脂肪より内臓脂肪が多いと、生活習慣病の危険が増加すると耳にしますが、本当でしょうか。
 ある研究で、体格指数(BMI)35の高度肥満者を、内臓脂肪型肥満と皮下脂肪型肥満に分類して、糖と代謝疾患を比較検討してみると、内臓脂肪型肥満は皮下脂肪型肥満より空腹時血糖が2割高く、総コレステロールは35%、中性脂肪は75%も高くなっていました。その結果から、やはり内臓脂肪型肥満だと生活習慣病の危険が高くなるといえます。

 ■なぜ生活習慣病の危険が高くなるのでしょうか。
 脂肪を貯える内臓の脂肪細胞は、さまざまなホルモンや生理活性物質を分泌していますが、脂肪の蓄積が多すぎると、糖尿病や高血圧や高脂血症などを防ぐ善玉ホルモン(アデポネクチン)などの分泌が低下します。それが第一の原因です。少し血圧が高かったり、コレステロールが高めで糖尿病予備軍と健康診断でいわれて、ややお腹の出てきた人は要注意です。コレステロール値や血圧、血糖など、個々の検査データはそれほど悪くないものの、要注意の項目が複数ある状態をメタボリックシンドロームといい、診断基準は、男性ではウエスト周囲径85p以上、女性では90p以上としています。その治療として、1年間で10%の体重減少でも60%の人に改善がみられますので、ゆっくりとした減量に努めてみましょう。



 
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