くまにち メディカルインタビュー
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産科・婦人科最前線 子宮頸癌検診

2007/4/28掲載
 
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クラス分類と進行期分類を間違えないで!
 
うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士
子宮頸癌検診を受けた後に検診結果を誤解してしまい、余計な不安を抱いてしまう方が多いのだそうです。正しい検査結果の見方について聞きました。

 ■子宮頸癌検診とは何ですか?
 子宮頸部の細胞を綿棒でこすり取り、染色して癌細胞になりかけている細胞や癌細胞などを顕微鏡標本で見つける検査です。

 ■子宮頸癌検診の検査結果の見方について教えて下さい。
 検査結果は、パパニコロのクラス分類で6段階に評価されます。  クラスTは、全く異常ありません。  クラスUは、炎症による変化や加齢による変化など、癌とは関係ない良性の変化がある状態です。  クラスVは、VaとVbとに分かれます。Vaは、多少細胞に変化が見られますので、3カ月に一度は再検査や精密検査が必要です。Vbは、前癌状態(癌になる前の細胞)の場合がありますので、子宮頸部の一部を円錐切除して詳しく調べます。  クラスWは、上皮内癌が疑われ、円錐切除や子宮摘出手術が必要です。  クラスXは、浸潤癌という癌が進んだ状態です。転移の有無を調べたり、大きな手術、抗癌剤、放射線治療が必要となります。

 ■パパニコロのクラス分類と、子宮頸癌進行期分類との関係は?
 クラス分類が“癌の有無”を表すものに対して、進行期分類は“癌の進行状態”を表すものです。つまり、クラス分類で、癌であるクラスW以上と診断されて初めて、手術や種々の検査を総合的に判断し進行期分類が決定されるというわけです。

 ■その他に子宮頸癌について気をつけることはありますか?
 子宮頸癌はウイルスによる性感染症であることが分かり、20代でも珍しくなく見つかるようになりました。必ずコンドームを使用し、年に一度は子宮癌検診を受けましょう。



 
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