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矯正歯科編

2017/6/9掲載
 
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多様な患者に対応できる「舌側矯正」 受験、面接、結婚式を控えている方にもお勧め
 
DAN矯正歯科クリニック
松下 龍之介氏
子どもから大人まで、幅広い年代の方が取り組んでいる歯の矯正。最近は特に、外から装着器具が見えない「舌側矯正法」を希望する方が増えているそうです。その理由などについて詳しく聞きました。

 ■表側矯正やマウスピース矯正など、いろんな矯正法がある中で「舌側矯正」を選ぶ人が増えているのはなぜでしょうか。
 カウンセリングの際に、患者様に、どうして舌側矯正で治療したいか聞いてみると、学生の方は受験や面接時の印象アップのため、女性は成人式や結婚式などの写真撮影のため、接客業や営業職の方は「どうしても仕事中に周囲の方の視線が気になる」という理由が多いようです。「歯並びに自信がない」「思い切り笑えない」「会話中の相手の視線が気になる」など、もともと歯並びや口元を気にされている方にとって、目立ちやすい「表側矯正」はさらに精神的な負担になりがちです。

 ■そのような患者が、「舌側矯正治療」を受ける際にアドバイスされることとは。
 現在はさまざまな矯正治療がありますが、矯正医がそれぞれの利点や欠点を詳しく説明し、患者様自身に矯正器具を選んでいただくことが大切と考えています。矯正治療は平均して2〜3年間の期間を要します。矯正医からすると「たった2〜3年間」でも、患者様にとっては「2〜3年間も!?」なのですね。2〜3年もの間、目に見える表側に矯正器具を付けるというストレスは、実際に矯正治療を受けられる患者様にしか分からないことです。

 ■治療開始前に、治療後の歯並びを確認する方法もあるそうですね。
 予測模型といって、患者様の現在の歯型を基に、治療後の歯並びをシミュレーションする方法があります。予測模型は、家を建てるときの設計図に当たるもので、非常に重要です。私たち矯正医も何百人という患者様の口腔内の状況を、全て正確に記憶するということは不可能です。そこで、治療のたびに初診時の模型と予測模型、前回の口腔内写真などを比較しながら治療を進めていきます。これによって、より質の高い矯正治療が可能になっているのです。

 ■受診時の注意点はありますか。
 これから矯正治療を検討されている方は、表側矯正であっても、舌側矯正であっても、ご自身の予測模型をしっかり確認してから、矯正治療を始められることをお勧めします。矯正器具の特徴や、実際治療を開始された患者様のアンケート、治療を終了された患者様の感想などを掲載しているホームページもありますので参考にしてください。無料のカウンセリングなどを利用し、納得した上で治療を始めましょう。不明な点は専門医にご相談ください。



 
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