くまにち メディカルインタビュー
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矯正歯科編

2017/2/17掲載
 
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「どうにかしたい ! 」と思った時に開始して ! 年齢などに関係なく歯の矯正治療が可能に
 
熊本駅前矯正歯科クリニック 院長
上村 裕希氏
歯並びを気にしている人の中には、年齢を理由に矯正治療を諦めてしまう人もいらっしゃるようです。治療を始めるタイミングや、患者の年齢との関係などについて専門医に聞きました。

 ■年齢が高いからという理由で、矯正治療に踏み切れない人もいらっしゃるそうですね。
 はい。年齢が高いと、歯の矯正ができないと思い込んで、矯正治療を諦める人がいらっしゃいます。確かに年齢に関していえば、新陳代謝が活発な子どものほうが、治りが早いというのは正直なところです。しかし、現在は治療法が広がり、患者さんの年齢や歯並びの状態によって治療できないというケースはほとんどありません。歯に詰め物をしていたり、差し歯をしていたりしても治療は可能です。むしろ、そうした懸念よりも、かみ合わせの不具合を放置することで、見た目が気になり、ひいては肩凝りや頭痛、顎関節症などを発症し、日常生活に支障を来してしまうことのほうが心配です。自身の年齢で判断するのではなく、「歯並びをどうにかしたい」と思ったときが矯正を始めるタイミングです。

 ■どんな治療法がありますか。
 歯科医院によってさまざまですが、大きく分けると3つの治療法があります。(1)歯の表に装置を着ける矯正、(2)歯の裏側に装置を着ける矯正、そして(3)自分で取り外しできるプレート式の矯正です。これらの治療法を、患者さんのご希望に合わせて選択します。成人の患者さんは、正面から見たときに治療していることが目立たない(2)や(3)の矯正を選択される方が多いです。個人差はありますが、これらの方法で矯正を行っても、痛みは(1)の場合とほとんど変わりません。最初は、装着の違和感があるかもしれませんが、徐々に慣れていきます。(2)の矯正法に関しては「治療期間が長くなる」「口内炎ができやすくなる」などと思い込んでいる人も少なくないようですが、その原因は装置を表に着けるか裏側に着けるかということよりも、患者さん自身の体質が関係している場合がほとんどです。

 ■信頼できる矯正医を選ぶことも大切ですね。
 そうですね。歯の矯正治療は、一般の歯科治療のように数回の治療で済むというものではありません。長い治療を考えると、気兼ねなく細かな相談ができるか、治療期間や方法、費用などの診療計画を患者さんに分かりやすく説明してくれるか、また交通の便が良いかなども考慮して選ばれることをお勧めします。歯科医院のホームページを見たり、周囲の評判を参考にしたりしながら、矯正医は慎重に選んでくださいね。



 
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