くまにち メディカルインタビュー
   HOME > 婦人科 インタビュー一覧> 婦人科 最前線
 
産婦人科編

2017/2/3掲載
 
MENU
美容整形
美容皮膚
ダイエット
内科
心療内科
歯科
皮膚科
婦人科
肛門科
がん治療科
小児科
眼科
整形外科
耳鼻咽喉科
神経内科
泌尿器科
放射線科
循環器内科
医療福祉
消化器外科
形成外科
味覚障害
免疫治療
血管外科
精神科
知っておきたい自分のAMH値 個人差も踏まえた効果的な不妊治療を
 
ソフィアレディースクリニック水道町
岩政 仁氏
熊本大学医学部大学院博士課程卒
日本産科婦人科学会専門医
日本生殖医学会生殖医療指導医
不妊治療において近年注目されているというAMH(アンチミューラリアンホルモン)。その詳細について聞きました。

 ■AMHとは何ですか?
 卵巣内にある成長途中の卵子から分泌される「アンチミューラリアンホルモン」というホルモンのことです。AMH検査をすることによって、卵巣年齢(排卵可能な期間)の目安を予測することができます。AMH値が高いと、卵子のストックがあり、卵巣年齢は若いということになります。逆に、AMH値が低いと、卵子の数が少なくて排卵が起こりにくく、卵巣年齢は高い(加齢の)状態といえます。卵巣機能は、年齢が同じだから皆同じというわけではなく、見た目や年齢が若い人の中にもAMH値が低い人もいらっしゃるので注意が必要です。

 ■AMH値が低いと妊娠できないのですか?
 AMH値は卵子の質とは関係がないので、必ずしも妊娠できないということではありません。卵子の数が少なければ、残っている卵子をいかに有効に使って、不妊治療を行うかが重要です。AMH値は、一人一人の状態に合わせた、より効果的な治療を行うために、とても有用といえます。

 ■どんな検査が必要ですか?
 血液検査(保険適用外)後、10日程度で結果が判明します。一般に卵巣機能は年齢とともに低くなり、35歳を過ぎると低下が加速していきます。単に年齢だけが卵巣の状態に関係するものではありませんが、将来、出産を希望される人で、今のうちに自分の卵巣年齢を知っておきたいと思われる人や、不妊を心配されている人などは、気軽に専門医にお尋ねください。



 
無断転載は禁じます。
掲載の記事、写真等の著作権は熊本日日新聞社または、各情報提供者にあります。
Copyright Kumamoto Nichinichi Shimbun
  (c) 熊本日日新聞社 〒860-8506 熊本市中央区世安1-5-1
くまにち.com トップページへ