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産科・婦人科編

2016/11/18掲載
 
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母親の服薬で気になる母乳への影響 薬の量や服用するタイミングに注意して
 
うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士
授乳中に体調を崩してしまっても、「赤ちゃんへの影響が心配…」という理由で、薬の服用をためらってしまうお母さんも少なくないようです。そんなときの対処について、専門医に聞きました。

 ■薬の服用は、母乳にどう影響しますか。
 お母さんが薬を服用した場合、ほとんどの薬はその成分が母乳に移るといわれています。しかし、その量はごくわずかであることが多く、赤ちゃんが母乳を飲んだとしても、影響を及ぼすことはほぼありません。授乳中であっても、大半の薬は飲むことができます。無理に我慢をせず、服用したいときや治療のために飲み続けなければならないときは、産科医に相談してください。その上で、正しく服用することが大切です。

 ■薬の影響をなるべく少なくする工夫はできますか。また、その際に注意することはありますか。
 産科医は、授乳中でも服用できる薬剤の正確な情報を持っています。実際に治療を受けるときは、産科医の指示に従いましょう。また、一般的には服用直後の授乳は避けたほうがよいですね。血中濃度と同じく、母乳中の薬の濃度も服用直後に高くなります。そこで、服薬直前に授乳を終わらせておくと、薬の成分が移る量も最も少なくて済みます。

 ■飲める薬、飲めない薬を知りたいのですが。
 国立成育医療研究センターのホームページに情報が掲載されています。「妊娠と薬情報センター」で検索してください。しかし、これはあくまでも参考であり、安全に使用できるかは個人差があります。薬の使用や中止は決して自己判断せず、必ず産科医にご相談ください。



 
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