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神経内科編

2016/11/4掲載
 
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苦痛なく細部の検査可能な脳ドック 成人病、認知症の早期発見にも有効
 
医療法人社団 知新会 西村内科脳神経外科病院
西村 誠一郎氏
年々、受診する人が増えている人間ドック。中でも、脳卒中などの早期発見や成人病の予防に効果が期待できる「脳ドック」への関心が高まっているそうです。脳ドックについて、専門医に詳しく聞きました。

 ■予防医学が浸透し、人間ドックへの関心が高まっていますね。
 ひと昔前は、健康診断といえば、血液や血圧の検査などが一般的でしたが、最近はより細かな検査を行う人間ドックを希望する人が増えています。がんや成人病の早期発見につながることから、社会的にも予防医学として定着してきたといえるでしょう。しかし、脳卒中の予防においては、人間ドックだけでは不十分な点もありました。そこでここ数年、注目が集まっているのが「脳ドック」です。日進月歩といわれる診断機器の発達により、苦痛を伴うことなく検査を行い、予防に役立てられるようになりました。今では、多くの病院に脳ドックの診断機器が導入され、検査ができるようになりました。

 ■脳ドックはどのような病気の予防や早期発見に有効ですか。
 私たちの食生活が豊かになったことで、肥満や高血圧、糖尿病、高脂血症などの成人病を原因とした脳卒中を罹患(りかん)する人が増加しています。また、加齢に伴い発症する認知症なども社会的な問題となっています。これらの早期発見や予防に有効なのが脳ドックです。これらの疾患が脳ドックの社会的必要性を生んだともいえるでしょう。脳ドックでは、血液、心電図などの一般検査のほか、MRIによる脳の断層診断、脳血管の精密検査、超音波による頸動脈の硬化や狭窄(きょうさく)状態が検査できます。MRI検査は磁気共鳴画像と呼ばれる検査で、放射線を使わず骨の内側にあるものを抽出できるため、脳の小さな病変や脊椎内病変も映し出すことができます。また、脳ドックにおける超音波検査は、一般的には頸動脈エコーと呼ばれ、頸動脈の壁の状態やプラークと呼ばれる血管狭窄物質を精密に抽出します。

 ■体への負担感がなく脳の細部にわたり検査ができるということですね。
 そうです。このような検査によって患者さん一人一人が健康への自信を持ったり、さまざまな病気への対策を講じたりすることには、大きな意味があると思います。漠然と病気に不安を抱いて生活するより、40歳を過ぎたら人生の後半を生き抜くための指標として、3〜5年ごとに脳ドックを受診することをお勧めします。人間ドックは保険適用外となりますが、脳疾患が疑われるほか、成人病の内容によっては保険診療の適用があります。まずは、かかりつけの病院へ相談されることをお勧めします。



 
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