くまにち メディカルインタビュー
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美容整形最前線 ワキガ・多汗症

2006/6/10掲載
 
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汗の分泌を抑えて臭いを解消
 
共立美容外科熊本院長
山田 雅明氏
 蒸し暑くなると気になる汗、そして臭い…。自分自身も不快だし、周りの目も気になりますよね。ワキガ・多汗症の治療について聞きました。

 ■多汗症だとワキガになってしまうのですか。
 人体にはエクリン腺、アポクリン腺、皮脂腺という3種類の汗腺があります。エクリン腺からの汗が多い場合は、水分の多い普通の汗を分泌しているので、臭いはほとんど気にならないでしょう。そして、アポクリン腺と皮脂腺からの汗が多い場合はワキガの原因になります。なぜならこの2つの汗腺からの汗を、皮膚常在菌が化学分解することで異臭を放つからです。したがって、汗が多いと必ずしもワキガであるというわけではなく、どの汗腺からの汗が多いかによって違うのです。しかし、ワキガで悩む人は同時に多汗症も持っているケースが約60%にも上ります。

 ■治療で治りますか。
 発汗が臭いや多汗症の原因なので、汗腺を取り除くローラークランプ法で治療するとよいでしょう。腕の付け根から2〜3oのカニューレ(吸引棒)を挿入し、ローラーで皮膚を押さえながらアポクリン腺、皮脂腺、エクリン腺を吸引します。カニューレを挿入する際に、傷跡保護器具を使用することで、傷跡が最小限に抑えられ術後数カ月でほとんど目立ちにくくなります。また、毛根部分まで達するため、80%前後の脱毛効果もあります。手術は局所麻酔で40分程度、入院は不要です。  そのほか、ボトックスをワキに注射する方法もあります。副交感神経の働きを弱める作用があり、注入することで汗腺の活動を抑制し、汗の分泌が抑えられます。施術は10分程度、当日からシャワーや入浴も可能です。体内に吸収されるため、効果の持続期間は約半年〜1年です。



 
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