くまにち メディカルインタビュー
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内科編

2016/1/29掲載
 
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早期発見がカギ ! 死亡率増加の大腸がん カプセル内視鏡の登場で検査が容易に
 
グレースメディカルクリニック 院長
伊藤 信久氏
国立がん研究センターによる「2015年のがん罹患数、死亡数予測」では、部位別に見た死亡数の女性1位、男性3位、男女合わせた総数2位が「大腸がん」となっています。大腸がん治療のカギを握る早期発見のための検査について、詳しく聞きました。

 ■男女ともに大腸がんが増えているそうですね。
 はい。大腸がんの罹患(りかん)率は高齢になるに従い増加しています。原因として、喫煙、過度な飲酒、運動不足、肥満などが挙げられます。しかし、近年は特に“食の欧米化

 ■定期健診などを受けていれば早期発見が可能でしょうか。
 大腸がんは、初期であれば自覚症状はほとんどなく、気づかないうちに症状が進行しているということも少なくありません。便潜血検査や超音波検査では、ある程度の大きさになった進行性の大腸がんでも発見ができないことがあります。定期健診と併せて、内視鏡による検査を受けられることをお勧めします。

 ■内視鏡検査はどのように進められますか。
 内視鏡検査は、肛門から内視鏡を挿入して大腸を検査するのが一般的です。しかし、肛門からの挿入は「恥ずかしい」という意見や、女性からは「男性ドクターだと抵抗がある」という声もあり、受診率の低下につながっています。麻酔をして寝ている間に検査する施設もありますが、検査後に車の運転ができないなどの弊害もあります。

 ■もっと手軽に内視鏡検査を受けることはできませんか。
 今注目されているのは、カプセル内視鏡を使った検査です。事前に腸内を洗浄しておく点はこれまでと同じですが、カプセルを飲むだけなので患者さんの肉体的・精神的負担が大幅に軽減されます。食べ物と同じように腸内をゆっくり移動しながら、内蔵されたカメラで消化器管内を連続撮影。画像データに記録され、後日専門医により解析されます。約4時間ほどで肛門から排出されるので、病院や検査施設の指示に従い回収してください。「以前、腹腔(ふくくう)内の癒着で内視鏡検査ができなかった」「大腸内視鏡検査が必要だけど、腹部手術歴があり、癒着が想定される」などの場合には保険が適用されます。気になる点や詳細は気軽にお尋ねください。



 
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