くまにち メディカルインタビュー
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皮膚科編

2015/11/13掲載
 
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女性の手荒れ・肌の乾燥と薄毛 「血虚」が原因の場合も
 
駕町 太田皮ふ科 院長
太田 浩平氏
皮膚科学会認定皮膚科専門医。
1964年生まれ。筑波大学卒。九州大学皮膚科入局。九州大学大学院を経て、新日鉄八幡病院皮膚科部長。99年に父の診療所(保田窪)を継承。2002年に日赤通りに移転。
寒さが増すこの季節。女性は、手荒れや肌のかさつき、ひび割れなどに悩まされることが多くなります。実は、手荒れや肌の乾燥は、薄毛とも関係があるのだそうです。専門医に話を聞きました。

 ■手荒れや肌の乾燥が気になる季節です。
 寒くなってくるこの時季は、空気が冷たく乾燥することで刺激を受けたり、お湯を使用することが多くなったりすることから、肌のバリアが剥がれ落ちて手荒れを起こすほか、肌が乾燥して時には痒(かゆ)みを伴うこともあります。ひどくなると、市販のハンドクリームや保湿クリームをいくら使っても、なかなか改善しないことから、クリニックに相談に来られる方も増えてきます。このような場合、セラミドを補うため、保険適用のヒルドイドやビーソフテンなどの治療薬を処方することで、多くの場合、症状が改善します。

 ■手荒れや乾燥などの肌トラブルと、女性の薄毛にどんな関係があるのでしょうか。
 ヒルドイドやビーソフテンなどでセラミドを補っても、肌の症状がなかなか改善しない場合、「血虚」が原因になっていることがあります。血虚とは、漢方でいう「血液が不足した(薄い)状態」で、乾燥肌になったり、髪の毛が抜けやすくなったりします。女性は生理があるため、男性に比べて血虚の状態になりやすいのです。

 ■診断と治療について教えてください
 血虚の場合、頭皮の状態を診察すると分かることが多いです。血流を良くして、皮膚を潤わせる漢方薬は、薄毛にも効果が期待できます。肌の乾燥でお困りの方、薄毛に悩んでいる方は、専門医に相談されることをおすすめします。



 
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