くまにち メディカルインタビュー
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美容整形最前線 混在する肌トラブル

2005/8/5掲載
 
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光とレーザーの複合治療でシミ、シワから引き締めまで
 
行徳形成外科院長
行徳 博英氏
日本形成外科学会認定医
夏になるとシミが濃くなったり、冷房による乾燥でシワが気になったり。お肌の悩みは一つと限らず、さまざまなトラブルが混在しがちです。そんな悩みをまとめて解消する光とレーザーの複合治療について聞きました。

 ■複合治療は従来の治療とどう違うのですか。
 肌の悩みは加齢にともなうシミ、シワ、くすみ、たるみなどの老化現象や、若い人でも夏にはソバカスが濃くなったり、ニキビができやすくなったりと、さまざまです。従来の治療では、それら一つひとつの症状に応じてレーザー、コラーゲン・ヒアルロン酸注入、ボトックス注射、リフトアップ手術など、いろんな方法から選択して対処してきました。しかし、複合治療はメスを使うことなく輪郭を引き締め、かつ肌質も改善できるのです。

 ■なぜ、引き締めと肌質改善の両方が可能なのですか。
 複合治療では、光治療と医療レーザーの二つを組み合わせることで、双方の特性が生かせるからです。光治療には、メラニン選択性が高い600〜850nmの波長体が用いられ、照射による正常組織へのダメージを最小限にして、シミやソバカスを集中的に破壊する作用があります。  医療レーザーは、ロングパルスヤグレーザーを使って真皮層や皮下組織に熱を発生させ、コラーゲンなどの変性・収縮を起こします。すると、その部分を修復しようとする自己治癒力で新しいコラーゲンやエラスチンが作られます。その結果、肌が引き締まってハリ・ツヤが戻る、毛穴が収縮する、ニキビ跡が顔の赤みとともに軽減する、といった肌の若返りがもたらされます。

 ■治療はどのように行われますか。
 まず、医師によるカウンセリングで肌の状態を診察します。治療は顔全体の場合で約10〜15分。照射中の痛みはなく肌が温かくなる程度で、その後はメイクもできます。効果は1回の照射から表れますが、2〜3週間の間隔で5、6回ほど行うとより高くなります。なお、照射後のコラーゲン産生は数カ月にわたって続きますが、その量は栄養状態やふだんの生活も影響します。アミノ酸、タンパク質、ビタミンCの摂取に努め、規則正しい生活を心がけることも大事です。



 
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