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産科・婦人科編

2015/6/26掲載
 
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20代に増えつつあるエイズ 勇気を持って一度検査を受けましょう
 
うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士
厚生労働省エイズ動向委員会より、2014年に新たに報告された20代のエイズウイルス感染者数が、過去最多であったと発表されました。10代に向けた、エイズに関する正しい知識の普及啓発が必要とされています。

 ■若い人たちの間で、エイズウイルス感染者が増えているそうですね。
 厚生労働省によると、2014年の1年間に報告された感染者は1091人で、20代は349人と、1985年以降で最も多い数でした。検査を受けないままエイズを発症する、いわゆる「いきなりエイズ」の患者も455人いたそうです。

 ■地域差はありますか。
 地域別の患者数では、全体の20%を東京都などの都市部が占めていますが、罹患(りかん)率(人口10万人に対しエイズにかかっている割合)では沖縄が1位でした。2010年以降、九州でも患者数が増加傾向にあります。

 ■これ以上感染者を増やさないためには、どうすればよいのですか。
 コンドームの使用で感染を防ぐことができますが、そのためには性行為の最初からきちんと装着することが大切です。また、性感染症にかかっているとエイズに感染しやすくなるので、早めの治療を心がけてください。とくに、梅毒、肝炎、淋病、クラミジア、尖圭コンジローム、性器ヘルペスの感染歴があれば、一度エイズ検査を受けましょう。感染からエイズ発症までには10年ほどの潜伏期間があり、その間に感染がわかれば、薬剤の服用で発症を防ぐことができます。熊本市の場合、匿名、無料で検査を受けられ、メールで予約ができます。詳しくは、熊本市保健所・感染症対策課に電話(電話096・364・3189)するか、同所のHPを確認してください(「熊本市エイズ検査相談」で検索)。



 
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