くまにち メディカルインタビュー
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小児科編

2015/5/22掲載
 
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増える子どもの便秘症 10歳までに排便の習慣付けを
 
Leeこどもクリニック 院長
李 光鐘氏
生活スタイルや食の変化に伴い、便秘に悩む子どもが増えているそうです。子どもの便秘について専門医に聞きました。

 ■どのくらい排便がない場合を便秘症というのですか。
 排便のリズムは人それぞれで、毎日する子もいれば、乳幼児などは踏ん張る力が少ないため2〜3日に1回というケースもあります。毎日排便しないと心配という親御さんもいますが、数日おきでも苦痛なく排便していれば問題ありません。便秘症とされるのは、排便の回数が週2回以下、排便の際に痛みを伴う、コロコロした便が出るなどの症状が2つ以上、しかも1カ月以上続くときです。乳児では、週の排便回数が3回以上あっても、便が硬く痛みを伴う場合は、便秘とされることもあります。綿棒などで肛門を刺激しても出ないことが目安になるでしょう。

 ■子どもの便秘の原因は。
 ライフスタイルや食の変化もありますが、排便の習慣ができていない子も多いようです。朝は時間がなく、学校で便意があっても我慢してしまう。その結果、便が硬くなり、排便に時間がかかり、痛みを伴うため、また我慢してしまう。いわゆる便秘の悪循環に陥るわけです。

 ■予防策などはありますか。
 便意がなくても1日1回はトイレに行く習慣付けは大切です。朝、時間がなければ、夕食後や入浴前など、ゆっくりした時間帯がお勧めです。偏食なく食事を取ることはもちろん、乳製品や発酵食品は予防に効果があるようです。排便の習慣は10歳くらいまでにできていないと、それ以降は身に付けることが難しくなります。たかが便秘と放置せず、早めに専門医に相談してみてください。



 
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