くまにち メディカルインタビュー
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歯科編

2015/2/20掲載
 
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広がる矯正治療の選択肢 診療方針、設備、治療実績などで確認を
 
熊本駅前矯正歯科クリニック 院長
上村 裕希氏
歯並びを整える歯科矯正にはさまざまな治療法があり、どのような視点で選べばよいか悩む人も少なくないようです。それぞれの症状や生活環境に適した治療法の選び方を、専門医に詳しく聞きました。

 ■矯正歯科と呼ばれるところが増えてきましたね。
 ここ数年で歯科矯正の大切さが浸透し、治療を行う矯正歯科の数もどんどん増えています。患者さんの中には「数が多すぎて、どのような視点で選べばよいのか分からない」という声もあります。その中で、治療の選択肢の多さは、大切な基準となるでしょう。治療を大きく分けると、表から装置を着ける矯正と、裏側に装置を着ける見えない矯正、自分で取りはずしのできるプレート式の矯正があります。これらの治療法を患者さんそれぞれの症状に合わせて組み合わせることも可能です。裏側から装置を着ける舌側矯正治療については以前、患者さんからしゃべりにくさや口内炎を発症するという指摘もありましたが、今はこのデメリットを最小限に抑え、患者さんに適したオーダーメードの装置を施す新たな治療法も開発されました。

 ■自分に合う治療法の選び方のポイントは。
 いろんな選択肢がある中で、どのように選べばよいか難しいところですが、まずはホームページなどで診療方針や設備、治療実績を確認するのもよいでしょう。矯正治療は、一般の歯科治療のように数回の治療で済むというものではありません。長期間の治療を考えると、気兼ねなく歯科医に細かな相談ができるかなど話しやすさに加え、交通の便がよいかなど通院のしやすさも大切です。また、治療期間や方法、費用などの診療計画を、歯科医が患者さんに分かりやすく説明してくれるかということも重要なポイントです。

 ■診療方針を押しつけられるのではと心配する人もいるそうですね。
 例えば、患者さん本人が歯を抜かずに治療したいという場合、歯科医はなるべく患者さんの希望に沿った治療計画を立てます。しかし、歯を抜かない治療をすることで機能上問題があるなど、治療のデメリットが大きい場合は、それに代わる最も効果的な治療法を専門的な見地から提案します。

 ■ケースによっては、矯正治療でも保険適用となることがあるとか。
 反対交合など、明らかに骨格的に先天的な異常があり、手術を前提とした治療の場合は、顎口腔機能診断施設での治療は保険が適用されます。矯正治療は、将来にわたってより良い生活の質の向上を目指すものです。これらのポイントを総合的に見て、自分に適した矯正治療を選ばれることをお勧めします。



 
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