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神経内科編

2014/11/7掲載
 
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骨の強度が低下する骨粗しょう症 食事や運動など生活習慣の改善も有効
 
西村内科脳神経外科病院 医師
長野 祐史 氏
骨密度の減少、つまり骨の強度が低下する骨粗しょう症。ひとたび骨折すると、何度も骨折を繰り返し、ひいては寝たきりにつながることもあります。治療法や予防法について聞きました。

 ■骨粗しょう症とは。
 骨は建物の柱のようなもので、体を内側から支えています。一生涯にわたって、形や大きさにほとんど変化がないように見えますが、実は盛んに新陳代謝が行われています。古くなった骨は吸収され、新しい骨が形成されているのです。この新陳代謝のバランスが加齢とともに崩れて、形成よりも吸収が強くなり骨がもろくなった状態です。

 ■症状は。
 骨がもろくなっても、すぐに痛みなどが出るわけではないため、放置されがちです。特に骨折を起こしやすいのは、大腿骨頸部(だいたいこつけいぶ)と脊椎(せきつい)、椎体(ついたい)です。骨折は強い痛みを伴うため、運動能力が低下します。これがきっかけとなって、引きこもるようになり、認知症を発症するケースもあります。運動量が低下すると、身体を支える必要がなくなった骨はさらにもろくなり、筋力も低下し、転倒しやすくなります。そしてまた骨折を繰り返すという悪循環に陥るのです。ですから骨粗しょう症による骨折を起こした場合、できるだけ次の骨折を防ぐことが大切です。

 ■どのような治療になりますか。
 これまでは、腸管からのカルシウムの吸収量を増やすビタミンD剤や女性ホルモン剤、痛みを抑える薬などが使われてきました。現在は、骨の吸収を抑える効果があり、骨量の蓄積を促す内服薬や注射薬があります。しかし、内服の仕方がやや難しく、歯の治療の際には休薬しなければなりません。 ―骨を丈夫にするには、日ごろの生活習慣も関係あるそうですね。 長野 酒類やたばこは骨折のリスクを高める、との統計があります。カルシウムやビタミンDが多く含まれる魚介類や大豆製品などを使った食事を心掛け、ウオーキングや軽い筋力トレーニングも無理のない範囲で続けることが重要です。近年、平均寿命は長くなりました。しかし、骨折してしまうと、健康で自立した生活を送れなくなる恐れがあります。骨粗しょう症のリスクを早期に知ることで、予防や治療がより効果的にできるようになります。



 
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