くまにち メディカルインタビュー
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歯科編

2014/10/31掲載
 
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入れ歯の不具合、その原因はさまざま 症状に合った最適な治療法を
 
さくらのもり歯科医院 院長
成瀬 公彦氏
「入れ歯がすぐはずれる」「かみにくい」など、入れ歯(義歯)で悩んでいる方は意外に多いそうです。入れ歯の具体的な不具合や原因、その治療法について話を聞きました。

 ■入れ歯の不具合やその原因について教えてください。
 人によって「痛みがある」「かたい物が食べられない」「発音がしにくい」「入れ歯がはずれやすい」など、入れ歯による悩みや問題はさまざまです。その原因には主に、(1)入れ歯に問題がある(2)歯ぐきが薄い(または厚い)、ブヨブヨしている(3)あごの形、あご関節の動きが悪い(4)かみ合わせが悪い(5)舌や周囲筋肉の位置や動かし方が悪い(6)入れ歯が嫌い、などが挙げられます。気になる方は、入れ歯の不具合をセルフチェックする方法がありますので、一度試してみてください。

 ■どんな方法ですか?
 簡単なものでは、例えば割りばしを前歯でかみ、割りばしが水平になるかどうかで、かみ合わせが正しいか分かります。その他、「口角炎ができやすい」「入れ歯をつけるとシワが深くなる」なども不具合の一つです。また、「口を開けた時、舌が奥に行く」「残っている歯がぐらついている」「上下互い違いに歯が残っている、もしくは片側だけ残っている」「あごが左右均等に動かない」などの症状がある方は、かみ合わせを治療したほうが良いかもしれません。不具合や悩みがあっても「入れ歯ってこんなもの」とあきらめる方が少なくないので、我慢せずに気軽に歯科医に相談されることをおすすめします。

 ■入れ歯の不具合の治療方法を教えてください。
 不具合の原因によって治療方法は異なります。(1)については、入れ歯の修理や再製作などで改善する可能性があります。(2)は、入れ歯を柔らかい素材に替えたり、丁寧に型取りしたりすることで緩和できます。また歯ぐきそのものの治療も必要で、外科的に歯ぐきの一部を切除することもあります。(3)は、まず治療できるかどうか診断します。症状によっては、器具を使った入れ歯やインプラント、インプラントと併用した入れ歯を使用する場合があります。(4)は、残っている歯が短くなっていたり、傾いていたりするなど原因にもよりますが、かみ合わせを改善する治療が必要でしょう。治療用の入れ歯や入れ歯でのリハビリが一般的です。さらに、残っている歯の治療や抜歯を検討することもあります。(5)は、舌や周囲筋肉のトレーニングを行います。期間はおおむね1カ月〜3カ月。また、入れ歯を入れた後もトレーニングは継続します。(6)については、入れ歯が生理的にダメだという方には、インプラントが良いのではないでしょうか。



 
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