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歯科編

2014/10/17掲載
 
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口臭や歯を失う原因になる歯周病 症状を見極め、適切な治療法を選択して
 
パール歯科・矯正歯科クリニック 理事長/総院長
前田 明浩氏
日本人の約8割が患っているといわれ、歯茎から血が出たり、歯がぐらついたりする歯周病。その症状や原因、治療法などについて、専門医に聞きました。

 ■歯周病とはどんな病気ですか。
 歯槽膿漏(のうろう)とも呼ばれ、日本国民の8割以上がかかっているといわれている感染症です。口内の不衛生などが原因で、口の中に細菌が入り込み発症します。歯を支える骨が溶けていき、口臭が強くなる、歯茎から血が出る、歯がぐらつくなどの症状が現れます。そのまま放っておくと、歯が抜け落ちてしまうこともあります。

 ■具体的な治療法は。
 まず歯の状態を検査し、歯の表面と、歯と歯茎の間に入り込んだ歯石を取り除きます。その後、必要に応じて外科手術を行う場合もあります。治療期間はおよそ3カ月〜1年です。外科手術を伴うとなると、不安に思う人も多いかもしれませんが、麻酔を使うので痛みは感じません。また、自費診療にはなりますが、「ハイブリッド鎮静法(R)」を用いると、患者さんは眠っているようなリラックスした状態で治療を受けることができます。

 ■歯周病の進行度によって治療法は変わりますか。
 歯から血が出るなど中程度の状態であれば、通常の治療で十分に治せます。しかし歯がぐらつき、歯並びが変わるほどの重度の症状ならば、骨を作る特殊な薬を併用し、約3カ月という短期間で集中治療するほうが効果的な場合もあります。ただし、その場合は自費診療になります。まずは症状を確認し、担当医に相談しましょう。歯周病は痛みを感じないうちに進行していくため、定期的なチェックが大切です。



 
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