くまにち メディカルインタビュー
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耳鼻いんこう科編

2014/10/3掲載
 
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内耳の異常で起こる目まい 種類と原因を見極め適切な治療を
 
熊本東耳鼻咽喉科クリニック
小山田幸夫氏
熊本大学医学部卒業
日本耳鼻咽喉科学会認定 耳鼻咽喉科専門医
日本気管食道科学会認定 気管食道科専門医
目まいにはさまざまな症状があり、内耳の異常が原因で発症するケースが多いそうです。目まいの種類やそれぞれの症状などについて聞きました。

 ■目まいには、いろいろ種類があるそうですね。
 目まいと聞くとすぐに、脳血管の障害や内科的なものと連想する人もいるかと思います。しかし、目まいの約6割は、内耳の異常が原因で起こるといわれています。目の前がグルグル回る「回転性の目まい」で、意識障害を伴わないのが特徴です。このほかにも、ふわふわ揺れるような目まいがあります。これは「動揺性、浮動性の目まい」といい、脳神経の病気が原因です。ろれつが回らなかったり、手足がしびれたりします。また、血圧の変化など、心臓疾患や内科的疾患が原因の目まいもあります。

 ■耳鼻科の領域となる内耳の異常が原因の目まいには、どのようなものがありますか。
  内耳が原因の目まいの約7割は「良性発作性頭位目まい症」です。これは、頭部の動きを感じる前庭内の耳石が外れて三半規管の中に入り込み、その耳石が動くことで起こる病気です。少し休んだりすれば自然に治ることも多く、難聴などの症状はありません。これに比べ、頻繁に目まいを繰り返すだけでなく、耳鳴りや難聴などを併発する目まいに「メニエール病」があります。原因は、内リンパ水腫という内耳のむくみで、ひどくなると頭痛や吐き気が起こります。ストレスや不眠などが原因となり発症するケースもあります。抗目まい剤や吐き気止めを服用するほか、内耳の浮腫を取り聴力を戻すために、利尿剤を用いて治療します。一度発症すると完治が難しく、症状が長引くと聴力がさらに低下し元に戻らないこともあるので、根気強く治療を続ける必要があります。

 ■そのほかにもありますか。
 「前庭神経炎」と呼ばれる目まいがあります。平衡感覚に関係する前庭神経が炎症を起こし、目まいが生じるものです。他の原因による目まいに比べ症状が長引き、一日中続くということも少なくありません。難聴や耳鳴りなどは伴いませんが、精神安定剤などを使った治療が必要になります。このように、目まいの種類で症状や治療法は異なります。専門機関でいろんな角度から総合的に診断し、適切な治療を進めることが大切です。 【目まいの特徴と診療科】 耳鼻咽喉科領域 突発的に目の前がグルグル回る。 ふわふわ揺れるような感じがする。 耳鳴り、耳の聞こえが悪くなる。 脳神経内科領域 目まいと共に、ろれつが回らない、手足のしびれなどがある。 内科・循環器科領域 目の前が急に真っ暗になる。



 
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