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歯科編

2014/8/1掲載
 
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自覚症状なく進行する「歯周病」 意識持って積極的に治療と予防を
 
関歯科医院 院長
関 光輝氏
成人が歯を失う2大原因の一つである「歯周病」。治療と予防について聞きました。

 ■歯周病とはどんな病気ですか。
 「歯周病菌」が原因で起こる感染症です。歯周病菌は、磨き残しなどによって歯の表面に付着した歯垢の中にいます。菌によって歯茎や歯を支えている骨が炎症を起こし、歯の周辺組織が破壊されていきます。自覚症状がほとんどないまま進行していくのが特徴で、症状が進むと歯茎がはれたり、出血したりします。また、体調不良などにより免疫力が低下すると、菌の活動が活発化して進行が早まります。体調が良くて免疫力が高い場合、歯茎からの出血は治まることもありますが、歯周病が自然治癒することはありません。放っておくと、歯を支える骨がなくなり、歯が抜けてしまうこともある恐ろしい病気です。歯周病は、成人が歯を失う2大原因の一つといわれていますが、早期治療の重要性を感じている方はあまり多くないようです。

 ■治療や予防法を教えてください。
 患者さん自身では取り除けない歯垢を専用の器具で除去したり、正しいブラッシング法を指導したりします。歯周病の最大の予防はセルフケアです。患者さん自身が高い意識を持って毎日のブラッシングを継続していくことが大切です。しかし、歯と歯の間など歯ブラシだけでは歯垢を取り除けない部分もあるので、歯科医院で定期的な検診とクリーニングも併せて行いましょう。また、免疫力は加齢とともに低下していくといわれ、50代以上から歯周病の進行が早まる傾向にあります。歯茎からの出血や口臭などの自覚症状がない方でも、3〜4カ月に一度は検診を受けることをお勧めします。詳しくは歯科医師にご相談ください。



 
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