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産科・婦人科編

2014/7/25掲載
 
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排卵日だけが妊娠可能なタイミング? 自然妊娠率が最も高いのは排卵日2日前
 
うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士
赤ちゃんを望む女性にとって、排卵日は重要なタイミング。しかし、排卵日の1日だけを意識するあまり、パートナーとぎくしゃくしてしまうことも…。排卵日と妊娠の関係を、専門医に詳しく聞きました。

 ■一番妊娠しやすいのは、やはり排卵日なのでしょうか。
 排卵日だけが妊娠可能なタイミングではありません。卵子が生きていられるのは24時間とされています。しかし精子の場合、女性の体内でかなり長く生きており、元気な精子であれば平均5日生きているそうです。そのため、排卵日ちょうどにセックスしなければいけないということはありません。排卵日の前でも、妊娠する可能性は十分あります。

 ■排卵日のどれくらい前からを、目安にすればよいのですか。
 排卵日を予測するためには、基礎体温や超音波検査、尿中LH検査のほか、子宮頸管粘液検査があります。子宮頸管から分泌される頸管粘液には、妊娠を促す作用があり、特に排卵日の2日前は、頸管粘液が軟らかく伸び、量が増えるので、精子が子宮に入りやすくなり、最も妊娠の可能性が高くなるといわれています。精子の寿命を考えると、排卵日の5日前から妊娠の確率が上がってきますので、妊娠が可能なのは排卵日だけではなく、1カ月のうち5〜6日あるのです。頸管粘液(卵の白身のような粘り気のある分泌物)が増えてきたら、セックスの回数を増やすのも一つの方法です。タイミングよくセックスすることも大切ですが、パートナーに必要以上に義務感を持たせるのはよくありません。チャンスは1日だけではないのですから、「今日はしなくちゃだめ!」とは言わず気を楽にして、夫婦間にすきま風が吹かないよう、工夫していくのも大切です。



 
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