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歯科編

2014/7/4掲載
 
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自覚症状なく進行する「歯周病」 一番の予防は正しいブラッシング
 
関歯科医院 院長
関 光輝氏
知らないうちに症状が進むことから、“静かなる病気”とも呼ばれる「歯周病」。治療や予防について聞きました。 ##

 ■歯周病とはどんな病気ですか。
 「歯周病菌」が原因で起こる感染症です。歯周病菌は、磨き残しなどによって歯の表面に付着した歯垢の中におり、歯茎や骨など歯の周辺組織を破壊していきますが、自覚症状がないのが特徴です。国民の8割以上が歯周病にかかっているといわれ、歯周病であることに気付いていない方が多いようです。症状が進むと歯茎から出血したり、口臭がひどくなったり、歯がぐらついたりします。また、体調不良などにより免疫力が低下すると、菌の活動が活発化して進行が早まります。体調が良くて免疫力が高い場合、歯茎からの出血は治まることもありますが、歯周病が自然治癒することはありません。放っておくと、歯を支える骨がなくなり、歯が抜けてしまうこともあるので、早期の治療が大切です。

 ■治療や予防を教えてください。
 患者さん自身では取り除けない歯石や歯垢を専用の器具で除去したり、正しいブラッシング方法を指導したりします。最近は、口の中にいる菌の状態を顕微鏡検査でチェックすることもできるようになりました。歯周病菌をモニターで確認し、自分の歯の状態を把握することで、口の中の健康に対する意識が高まるという方が多いですね。患者さん自身が正しいブラッシングを毎日、意欲的に継続していくことが、一番の予防です。さらに、歯科医院で定期的な検診とクリーニングを併せて行いましょう。歯茎からの出血や口臭などの自覚症状がない方でも、3〜4カ月に一度は検診を受けることをお勧めします。詳しくは歯科医師にご相談ください。



 
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