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産科・婦人科編

2014/6/27掲載
 
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症状が似た「性器ヘルペス」と「帯状疱疹」! 早期発見・早期治療で重症化防止へ
 
うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士
性行為感染症の一種である「性器ヘルペス」と、水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で引き起こる「帯状疱疹」。この2つの病気は、発症した部位によっては見極めが難しく、適切な治療が遅れることもあるそうです。

 ■「性器ヘルペス」について教えてください。
 「性器ヘルペス」とは、性器に潰瘍を作り、激しい痛みの原因となる性行為感染症の一種です。一度感染すると、再発・再燃を繰り返しますが、次第に症状の程度が軽くなるのが一般的です。感染しても症状が出ないことも多く、感染後十数年たってから症状が現れることもあります。今のパートナーが原因でないことも想定されますから、注意が必要です。また、妊娠中に初感染または再発し、産道に性器ヘルペスの潰瘍ができてしまうと、赤ちゃんに感染し重大な影響を及ぼす危険性が高くなるため、帝王切開での分娩となるケースもあります。

 ■「帯状疱疹」とは?
 「帯状疱疹」は、性器ヘルペスと同じヘルペスウイルスの一種、水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で発症します。性器ヘルペスと同じような皮膚症状を起こしますが、こちらは症状が極めて重篤で、体の半分の神経に沿って発症し、強い痛みを感じます。詳しい検査をすれば、性器ヘルペスか帯状疱疹かは鑑別が可能ですが、検査結果が出るまでに時間がかかるため、おおよその症状によっては早めに治療を開始します。

 ■その理由は?
 薬剤の投与量の違いはもちろんですが、帯状疱疹の場合、治療開始までに時間がかかると帯状疱疹後神経痛という後遺症を残すことがあります。皮膚症状が重症の方や、高齢の方に起こりやすいので、早期発見、早期治療が大変重要です。



 
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