くまにち メディカルインタビュー
   HOME > 歯科 インタビュー一覧> 歯科 最前線
 
歯科編

2014/5/2掲載
 
MENU
美容整形
美容皮膚
ダイエット
内科
心療内科
歯科
皮膚科
婦人科
肛門科
がん治療科
小児科
眼科
整形外科
耳鼻咽喉科
神経内科
泌尿器科
放射線科
循環器内科
医療福祉
消化器外科
形成外科
味覚障害
免疫治療
血管外科
精神科
自覚症状なく進行する「歯周病」 正しいセルフケアと定期的な検診を
 
関歯科医院 院長
関 光輝氏
日本では現在、国民の8割以上が「歯周病」にかかっているといわれています。治療や予防法などを聞きました。

 ■歯周病とはどんな病気ですか。
 磨き残しなどによって歯の表面に付着した歯垢の中にいる「歯周病菌」が原因で起こる感染症です。歯周病菌は、歯茎や骨など歯の周りの組織を破壊していきますが、自覚症状がほとんどないまま進行していくので、歯周病であることに気付いていない方が多いようです。症状が進むと歯茎から出血したり、口臭がひどくなったり、歯がぐらついたりします。やがて歯を支える骨がなくなり、歯が抜けてしまうこともあるので、早期の治療が大切です。

 ■どんな治療が行われますか。
 患者さん自身では取り除けない歯石や歯垢を専用の器具で除去したり、正しいブラッシング方法を指導したりします。また最近は、口の中にいる菌の状態を顕微鏡検査によってチェックすることができます。歯周病菌をモニターで確認し、自分の歯の状態を把握することで、日頃のセルフケアに対する意識も高まるという方が多いですね。

 ■普段のセルフケアが大切なのですね。
 正しいブラッシングを継続していくことが一番の予防です。しかし、歯と歯の間など、歯ブラシだけでは歯垢を取り除けない部分もあるので、歯科医院で定期的な検診とクリーニングも併せて行いましょう。成人が歯を失う原因の大半は歯周病といわれています。生涯、楽しい食生活を送っていくためにも、自分の健康な歯を残したいものです。歯茎からの出血や口臭などの自覚症状がない方でも、3〜4カ月に一度は検診を受けられることをお勧めします。詳しくは歯科医師にご相談ください。



 
無断転載は禁じます。
掲載の記事、写真等の著作権は熊本日日新聞社または、各情報提供者にあります。
Copyright Kumamoto Nichinichi Shimbun
  (c) 熊本日日新聞社 〒860-8506 熊本市中央区世安1-5-1
くまにち.com トップページへ